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久々の投稿!本の紹介第二弾!

今回の紹介は…

「あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか 論理思考のシンプルな本質」 

著者:津田 久資

です。

この本を選んだ理由は、なんとなく立ち寄った本屋で見つけ、「え、東大生に勝てる方法あるの???面白そう!!」と思って購入しました。笑

この本を読んで特に印象に残った言葉が3つあります。
「”学ぶ”と”考える”の違い」
「バカの壁」
「言葉とは境界線」

「”学ぶ”と”考える”の違い」について

学ぶ=今までに考えられた公式に当てはめて回答する事。
考える=自分が考えた公式に当てはめて回答する事。
例)ピタゴラスの定理
過去の偉人達が”考え”抜いて出した公式に当てはめて解答するのは考えたとは言わず、自分の知識の中にある公式を取り出し当てはめただけです。

これからの時代、何をするにしても他を出し抜くには”学んで”得た知識だけでは勝てないと言われています。「勝ち続ける」には、”考える”必要があります。


昔は、情報を手にいれるインターネット・SNS・本・新聞などがない時代であり、「情報」というモノが大変価値の高いものになっていたが、現代社会は情報に溢れた「情報化社会」となっており、携帯やパソコンなどを使用すれば誰でも大体の情報を手にする事ができます。

本書の題名となっている、「あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか」というのは、知識量の量で優っているのではなく、既存の知識を活かした”考える力”が勝っていると考えられます。まあ、ただ、東大生ともなると想像を絶する知識量と思うので、「東大生×考える力習得」となると化け物級の発想力になりそうですね…笑


情報社会の世の中で既存の知識だけをひたすら貯めるだけでは周りを出し抜く事は難しいです。。。今必要とされているのは、「考える力」を身につけること。
「○」「□」「△」「◇」という知識をバラバラに覚えるだけではなく、「○+□=△」「○×◇=□」など、既存の知識を活かして”潜在的なアイディア”を生み出し、実際に使える”顕在化されたアイディア”にしていく事が重要です。


結果、知識がないとダメなんでしょ?となる!(僕もなりました)


もちろん学び、知識を貯める事は重要です。ただ、貯め方に注意しなければなりません。
何も目的・目標・ビジョンもなしに情報収集をするのでは、いいものが生まれる可能性が極端に低くなってしまいます。

情報収集する上でも重要となってくるのが、「結論仮説」を立てる事です。

結論仮説」とは具体的な情報収集に先立って持っている”答え”と本書では定義されています。


なぜ、「結論仮説」を立てる事が重要かというと…結論仮説を立てることにより、その仮説を「検証する」「補強する」ために情報収集をするようになるからです。

もし、「結論仮説」がなければ漠然と情報を集め続け、結局、限られた情報の中で”考え”を作らないといけないことになり、いくら精度の高い情報を効率的に集めたとしても、そこから組み立てる結論の質が低ければ、その情報収集は失敗となってしまう可能性が高くなります。
(自分なりの)例)五人一組でチームを作り山を登るとする。今回は富士山に登ると仮定。

Aチーム:どんな山に登るか知っているチーム
Bチーム:どこの山に登るか知らないチーム

きっと、Aチームはそれぞれに必要な物品や情報(天候など)を集め最善の準備をして登山に挑むと思います。
ただ、Bチームはどうでしょうか?一人は、近所の山だと思い、一人はエレベストに登ると思っていたとしたら?それぞれが集めうる最新の情報を集めたとしても、その情報の中から「この物品、情報があればどこの山に登れるかな?」と考えるしかありません。
このように、何か情報収集をする上でも、自分の中の明確な「考え・目標」がなければより良い結論には至れないと思います。チームで動く場合には、より明確な「結論仮説」を考え、共有する必要があります。

論理的思考
直感で考えたアイディアが爆発的な成功を収める事ができるのはほんの一握りの人だけと言われています。ただ、凡人も諦めるのではなく、「論理的思考」を繰り広げていく必要があると言われていました。
その方法は、
①直感でアイディアを思いつく限りだす。
②「ダブりなく、もれなく」のMECEに基づいてロジックツリーを作る。
(MECE:https://bizhint.jp/keyword/74352参照)
③ロジックツリーで思いついたアイディアが直感で思いついた時の数より多ければ「論理的思考」ができていると捉えて良い。

ロジックツリーを作る上で重要な事は「バカの壁」に気づく事と「言葉(語彙力)」の意味を考える事です。
バカの壁」とは、考えが自分の中のアイディアだけに偏る事により気づくことのできないアイディアの間にある壁の事と紹介されていました。


何が言いたいかと言うと、考えの”幅”が狭くなっていることに気づき、自分の考えの幅を大きくする事が重要という事です。

最後に、”言葉というのは、「境界線」である”という言葉についてです。
「A」という言葉は、「Aであるもの」と「Aでないもの」に切り分ける境界線として働くと説明されていました。
例)日本の男性後期高齢者?
世界規模で考える。
「日本」=「日本」と「それ以外の国」
「男性」=「男性」と「女性」
「後期高齢者」=「後期高齢者(75歳以上)」と「それ以外」
こういったように、言葉は「A」という境界線を入れ、他のものとの差別化を図っている。
この事から、言葉というものをあやふやに捉えるのではなく、しっかりと意味を理解することの重要性を学びました。私はこの本を見てから、言葉の意味を調べる回数が圧倒的に増えました。

「バカの壁」が入らないように境界線を入れるためには「言葉の意味を理解し言葉をはっきりさせること」が重要と説明されていました。

以上、簡単ではありますが、自分が重要と思ったポイントをまとめさせていただきました。

今回、本書を読んで”考える”という事の奥深さを学ぶことができ、考える方法を知ることができました。
大変読みやすく、学生から社会人まで幅広い年齢層の方が読んでも面白い内容となっています。
おすすめですので是非読んでみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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