マガジンのカバー画像

113
Sunano Radioの詩。
運営しているクリエイター

2019年11月の記事一覧

明日が消えてなくなるまで

明日が消えてなくなるまで

呼吸を整える。

知らない誰かの知らない音楽を聴いていたらいつのまにか窓から朝日が刺していた。少しだけ悩んでから手のひらに光を当てる。異様なまでに美しい光をわたしはいつも恐れてしまう。暗い優しい夜がもっとずっと続けばいいのに。

明日が消えて亡くなるまで。
あなたを認識できなくなる日まで。

お湯みたいに柔らかい肌を思いだしたら呼吸を止めて泣きたくなる。インターネットのように冷たい指先を自分の

もっとみる