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Sunano Radioの詩。
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2016年1月の記事一覧

真夜中の太陽と、空とソロ

小さな接地面しかないぼくの小さな社会から頂戴しグサグサに突き刺さった言葉や態度の棘のひとつひとつを粟立って肌荒れした心臓からブスブスと抜き取って丁寧に点検してみると、その全てが考えていたほど脅威めいたものではなくて、ぼくは真夜中の太陽の下で黒いため息を吐く。身体の弱いぼくの恋人とその恋人は、いつも力強く手を繋ぐのに、涙をたくさん溢す。ぼくはそれを凍えた声で励ましている。いちばん遠くから。傍観者のリ

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