年収1300万円あっても低所得者層

サンフランシスコでは2ベッドのアパート(日本的に言うと2LDK)の家賃が平均で$4600/月(約50万円)を超える。買うとなると平均で$1.5M(1億6千万円)だ。住宅ローンの金利も日本と比べてはるかに高い。30年金利固定で4.4%と日本では考えられないレートになっている。しかもクレジットスコアの高い人が対象となっている。

それ以外にも、健康保険に家族4人分で月1000ドルとかざらだし、外食含めサービスには15-20%のチップがかかるし、教育費(公立の学校は高校まで無料だが塾や家庭教師、校外の活動)も高い。

数年前にスタンフォード大学が世帯収入の低い生徒の学費を無料とすると発表したがその金額に驚いた。$125,000(1,370万円)といえば日本だとトップ数%の高所得者層に入るが、スタンフォードでは無料で教育が受けられる。それを考えると1300万円あっても低所得者層というのは言い過ぎではないかもしれないが、何かがおかしい気がする。

最近近所でやたらと家の売り出しが多いのだが、とある人はリタイアした層が持ち家を高値で売却してリビングコストの高いベイエリアから他の場所に移る人たちが多いためと言っていた。今はまだベイエリアに集まるメリットが創業やコミュニケーション、生活のコストを上回っているのでここにいる意味があるが、技術の進化でそのコストを無視できるようになったとき、もしくは10年前の金融危機みたいなクラッシュが起きてガラガラポンされた時、「大移動」が起こったりするかもしれない。

https://wired.jp/2018/08/27/silicon-valley-informal-caste-system/

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