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情報銀行における半年間のPoC実施事例紹介


はじめまして。電通マクロミルインサイト(以下DMI)前田です。

私は、電通グループと連携しながら新たなソリューションを開発する、もしくはDMIで、開発したソリューションをサービス化し、電通グループや事業会社に提案することをミッションとしております。

DMIでは、データに関する事であれば幅広く何でも対応します! 

電通マクロミルインサイトと言うと電通のリサーチ会社でブランド開発やコミニケーションプラニングを得意領域としている会社と感じるかもしれません。 ただ昨今のテクノロジーの進化、デジタルトランスフォーメーションなどにより電通グループだけではなく、事業会社様からもいろいろな相談をお受けしており、データマネジメント全般に対応しています。

今回は電通グループと共同で実施したソリューション開発の取り組みとして、電通テック、情報銀行「MEY」の取り組みを紹介できればと思います。 (詳細の記事はこちらです。)

情報銀行ご存知ですか?

簡単に言いますと、個人のデータを管理するとともに、データを第三者に提供する場合はきちんとした便益を返す仕組みです。とはいえ生活者が、様々なデータを個人で完全に管理するというのは、現状では不可能に近いかと思います。そこで生活者に預託いただいて適切にデータを管理するという考えの下、生まれたのが情報銀行です。

データは生活者にとっては「資産」ですので、そのデータを企業が活用する際には、相応の便益があるというのが、情報銀行の考え方になります。

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※経済産業省「情報信託機能の認定に係る指針ver1.0」より引用

電通テックの情報銀行サービス「MEY」もデータを生活者から預託していただき、便益を返すという考え方に基づいています。情報銀行の核であるデータの預託と便益の提供をなるべく簡単なユーザーインターフェースで体験していただくというコンセプトで、サービスができています。

「MEY」の特徴ですが、集めているデータに“色”が付いてないというのが大きな特徴と言えます。旅行会社や銀行など情報銀行事業に参入しようとしている企業はあると聞いていますが、その場合、「旅行」「銀行」など業種ごとの色が付きやすいというデメリットがあります。

「MEY」の場合、「暮らし」という広範囲の分野でデータ収集を行うことができ、それが強みになっています。

DMIの関わり方 

DMIは2018年冬頃のWEB版リリース後から支援をしています。

情報銀行のコンセプトを把握したうえでアンケートシステムの比較や提案、マクロミルアセットを使いながら何が実現できるかなどを電通テックと複数回議論を重ね検討をしました。 残念ながら個人情報の観点、取得情報の多様性などから採択までには至らなかったですが、システム以外にも会員獲得、活性化の施策、データの整理など提案をすることができました。

その後2019年7月に「情報銀行トライアル」という企画を電通テックが実施しました。半年間生活者ユーザーが情報銀行を体験できるという企画です。

前述の支援をご評価いただき、DMIはオブザーバとしてPJTに参加しました。ただ、単なるオブザーバとしての関わりだけでなく、トライアル用の会員獲得(パネル構築)、トライアル結果のレポート、参加クライアントへの報告、PoCの振り返りなど多岐にわたった対応をしました。

事業の初期段階からデータマネジメントに関して様々な視点から提案した事で相談しやすい環境を作れた、その結果パートナとして信頼いただけたのだと自負しております。

DMIでの取り組みの詳細、今後の情報銀行の展望などは、DMIサイトにインタビューの記事としてまとめました。電通テックからみたDMIの評価なども率直に語っていただいております。ご興味がある方は、ぜひ以下のリンクから御覧ください。 

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