tanka no hanashi-202009
こんばんは、鶴(@dmdmtrtr)です。
短歌、細々と続けております。202009も無事ナンバリング成功です。わ~~パチパチ。
ほかにもnote書きたいことあったはずなんだけど、なぜか毎日忙しすぎる。
なんとか休みを確保しながら生きているもので、noteを書く余裕がほんとうに無かった…いけませんねえ。
さて、やっていきましょう。
atsumeru
今月わたしが目にした中でぐっときた短歌をご紹介します。
短歌は収集もすぐできていいですよね。読むコストが圧倒的に少なくてよい。
空席がすばやく埋まる東京でだれが消えたか思い出せない ― 木下龍也さん
三日月を 褒めたらきみが 頬染めて ぼくは心臓の 在り処を知った ― くじらさん
愛犬は六倍速で老いていく僕より老いても僕に尾をふる ― 菅原元さん
迂回路に咲いてただけのコスモスをあたかも目的みたいに、俺は ― 若枝あらうさん
本をじっくり読んで収集するのも楽しいですが、ぱっと目にしてすっと世界に引き込まれる短歌の速さが面白いですね。
短編集が好きで、音楽も3分くらいの短めな曲が好きなわたしにはぴったりです。
腰を据えてというよりは、何気なく目にしたものを拾っていくような。そういう短歌の性質が好きなのかもしれない。
yattemiru
では、僭越ながらわたしが詠んだものも。
<季節の終わりに>
終わる終わる終わる季節は夏だけか 入道雲が線を引くのか
エアコンも要らなくなってしまったな 白Tもっと着てたかったな
夏名残り爪の余白が寂しげに 宇宙の下地は薄桃色か
<湯けむりのなか>
お湯が出ること期待して水が出た ああまた今日も縮まる寿命
炭酸泉ぶわっと撫でて魔法使いカエルの卵は旅立ちました
寝湯にいる豊満ボディのお姉さん溢れ溢れるもちもちのナン
塩サウナたくさんよーくもみ込んで ここは山猫軒かもしれず
<だれかとだれか>
もういない人の声きくYouTube 息と電波の違いもわからず
「かわいい」も「好き」もたくさんくれるけど大人の目をして言うから嫌い
「もう寝たの?」「まだ起きてるよ」その声を枕に寝かせ夢に落ちてく
染みついたぜんぶを覚えなおしてる あの人よりもまあるい頭
さよならは言えないままだ今日もまた 長すぎた春 スイセンの毒
なんとなく、ひとりの空間にいるとよく思い浮かぶ気がします。お風呂とか、昼前の静かな時間にのっそりと起き出したときとか。
忙しい中でもふっと浮かんできたりする。いつでもどこでもできて、お金がかからないよい趣味ですね。
我こそはという妄想力ばちばちな変態のみなさん(語弊)が増えるといいな、などと思っております。
それでは今月はこのへんで。
また来月も書けることを願って。
最後まで読んでいただきありがとうございます!ぜひお友達になってください!!