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飯にありつくRTA

リアルタイムアタックの様相を呈してきた。書き溜めていた記事のストックも平日においては今はもうない。やらねばならないことはたくさんある。時間は足りないがそれでも腹は減る。さて、今日は何を食べようか。こんな頭書きをしてもいいんじゃないか。テンプレにしてもいい。中年男性が淡々と外食をするドラマのように。

リアルタイムアタックといえば概ねゲームについて使われる言葉だと思うが、忙しない中で作る料理は常に時間に追われている。日々変わらず飯を作るのも飽きてくるのである程度やることを頭の中で整理しているときはどれだけ短い時間で効率的にできないか工夫をして作る。もちろんただ作るだけではなく皿洗いなどの片付けも自分でやる手前、それらを含めて短い時間で済むように考える。1人で袋の即席麺を食べるときには手掛け鍋そのまま鍋敷を敷いて麺を啜っていたり、何度も同じ丼を使ったり、行儀が悪い例ばかりが思いつく。

それより何よりお金をかけて時間を買うような選択肢も取ることができる。ご飯だけ炊いておいてから冷凍食品を電子レンジで解凍して液体の出汁入り味噌と即席の味噌汁の具で一汁一菜が出来上がる。時間がないときは大抵こうなる。冷凍食品はスーパーで売っている弁当タイプのものだと良い。高齢化が進んでかなり需要も伸びたのだと思う。近年は品揃えが非常に豊かになった。新型感染症禍の一時期はそれらばかり食べて1週間やり過ごしたこともあった。

冷凍食品をスーパーでまとめて買うとそこそこの重さの持ち運びをすることになる。ネットでそういうもの買えないかなと思った矢先に見つけたのが冷凍宅配食のサービスだった。YouTubeとかでよく宣伝されているやつである。淡々と感想を書きたいので具体的なサービス名は挙げないが稀に言及しているのでおそらく伝わるものかと思う。

3週間に一度、10食分の冷凍食品が送られてくる。頻度を3週間に一度と書いたが、これは週次でも2週間に一度でも選べたはずだ。10食というのも最低発注数で、確か増やせたのではないかと思う。わたしにとってなにより嬉しいのは自分で希望のメニューを選ばなくてもシステムで勝手に毎度異なるメニューを選んで送ってくれることである。好き嫌いもないが毎日様々な種類を食べたいとは思いつつ、選ぶ時間ないわたしにちょうどいい。もちろん選んで注文することもできる。これで確か一食500円以下におさえられるので、その辺の店で定食食うのより安い。選ぶ時間、店に行く時間、調理する時間、諸々を含めるとこいつが1番パフォーマンスが良い。

以前は週に一度生協の宅配を契約していた。卵や牛乳は持ち運びがめんどくさいので少々高いが生協で買うことにしていた。ここでもおかずの材料セットというのが売ってあって、合わせ調味料と切られた具材と作り方が書かれた紙が入っている。手順通りに焼いたり煮たりするといい感じのおかずになる。あくまで生協なのでやはり少々値が張ることとお膳立てされていても作るのが面倒くさくなり転居してから購入していない。ただ定期購入していた卵や牛乳が本当に美味しかったのでまた食べたい。

生協については世間であまり一般的でなくても生まれ育った神戸においては隣近所でグループを組み共同購入をするのが普通というほど浸透しており、当然どこかへ行ってもそれがあるものだと思っていた。人口希薄な北海道の地方都市のはずれにはそんなものは当然なく、札幌、東京の街中であってもついに共同購入には巡り会えなかった。母は働きながらであったがこれをうまく使って彩り豊かな食卓を作ってくれた。今は冷凍食品ではあるものの、わたしもうまいこと効率的に食卓をつくっていきたい。

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