見出し画像

今年はじめて食べたもの

はじめて、と「飯」をテーマにものを書くとなると、ここ最近で初めて食べたものを振り返るのが無難な気がしたので、そういえば何を食べてきたかなと写真フォルダをパラパラ眺めていた。あまり休みの日にも外に出ることなく部屋の中で過ごすことが多かったが、営業活動の中で入ったことのない店に行ってみたり、休みの日も会社絡みのイベントで動くこともあったし、存外出かけているように見えた。1月から順に追いかけていき、感想など添えていきたい。


1月

インスタントのカップスープ

早速写真がない。年始早々に風邪をひいたときに友人がAmazonのほしい物リストから送ってくれた。陣中見舞いのようなものだ。これまで市販のものはたいがい食べてきたように思うが、たかだかスープが一食100円をこえるのが納得できず、買って食べることがなかったのがインスタントのカップスープだった。風邪をひいていてもお湯を注ぐだけで食べられ、そういうときに程よく食べ応えがあるのはありがたい。

京都センチュリーホテルのマンハッタン

年度末恒例のカフェテリアポイント消化も兼ねて大阪出張に前乗りする形で京都に泊まった。友達と飯を食いに行ったあと、少し飲み足りなくてラウンジでいただいた。たまにはこういう贅沢をしてもいいだろう。美味しかった。

2月

神宮前の高いサラダランチ

確か2,000円くらいしたのではないかと思う。スーツ着たサラリーマンは店内に自分一人だけで場違いに違いなかったが、食べてみたいものを食べてみることへの好奇心が勝った。職場から近くて同僚から教えてもらった店になる。職場が前年に引っ越しをして今の港区南青山へ移転してから、これまで縁のなかったエリアを出歩くことが増えた一年だったと振り返って思う。

新潟の焼き芋

つぼ焼きというらしい。表参道ヒルズの脇にある新潟県のアンテナショップで期間限定販売をしていた。焼き芋は基本的には買わない。友人が食べようと言うので大きいのを一つ買って半分もらった。あまい。熱々で中から粘度の高い蜜が垂れてきた。

3月

ラーメン緑山

家の近所にあるドカ盛り系ラーメン屋に初めて入店した。食券を買って水を汲み、カウンターに食券を置く。しばらくして「ニンニク入れますか」と訊かれるので「ヤサイマシマシニンニクアブラカラメ」というとこれが出てくる。それ以上も以下もここにはいらない。

スナックの出前のチャーハン

今の会社に入って一番最初の上司が転職することになった。彼が十数年通っている新橋のカラオケスナックを僕たちは「新橋の巣」と呼んでいる。酒はガソリン、好きな曲を歌って、はしゃいでエナジーチャージをしているとお腹が空いてくる。何時までやっているかわからないが、近所の中華料理屋から出前をしてもらうことができる。飲んだ後の炭水化物は最高である。

4月

中野の商店街の焼売

花見らしい花見を今年はこの時しかしていない。時期がめちゃくちゃ微妙で平日の間に満開の頃を過ぎてしまったからだ。散り始めの頃に中野で待ち合わせをして新井薬師前の西武線との踏切を眺めてきた。商店街にあった焼豚屋に入ったらめっちゃジューシーな焼売と巡り合えた

ココスの朝食ビュッフェ

こちらも写真がない。おそらく日本全国どこのココスでもやっているのではないかと思うのだが、土日祝日限定で朝食の時間帯に\1,000円程度のビュッフェサービスをやっている。ホテル並みの朝ごはんがホテル並みの値段で食べられるのは家でホテルステイごっこができていい。

5月

ジャガイモの酢の物

とにかく暑かった今年の夏は初めからやはり暑かった。ゴールデンウィークの途中で久しぶりに会う友人といった。夏にぴったりの爽やかな味で青島ビールが進む。昔話も多少はしつつ、基本的には同業者ということもあり最近の仕事の話になる辺りは年齢のせいもあるのだろうか。

一番搾りの麦汁

キリンビールの横浜工場の見学へ行った。一番搾りの製造ラインを見ながら製造工程についての説明を受ける。おおむねどこのビール工場でも同様の見学案内をやっていて、案内の終了後はお楽しみの試飲が待っている。ただ、この麦汁が一番印象に残っている。初めて飲むものだったがどこか懐かしくて、そうかこれは冷やしあめだ。生姜の入っていない冷やしあめそのものだった。

6月

大山の武道屋

ドカ盛り系ラーメン屋で「ヤサイマシマシニンニクアブラカラメ」と唱えるように家系ラーメン屋には「カタメコイメオオメ」という呪文がある。美味しい。

珍来のあんかけ焼きそば

近所にある中華料理屋で食べた。いつ行っても同じ地元の方がわいわいと酒を飲んでいるいい店だということに後々気付いた。なんとなくどうでもいい話を聞きたいときは行くことにしている。

6/24,25に鹿児島へ旅行をした。鹿児島での食事は昨日の記事を見てほしい。

7月

片瀬東浜のカフェのパスタ

ほろ苦い思い出になった日に食べたもの。しらすのペペロンチーノだがパスタは苦くない。

神座のラーメン

実は地元に店舗がないために話に聞いたことはあったものの食べたことがなかった。少々値段が高い気もするが、街中でこれだけの量のものが食べられるなら納得なのかもしれない。法人営業に異動になって新宿によく行くようになった。地下街にあるこの店で昼食をしばしばとった。

8月

果樹園もぎたての桃

そもそも果樹園に行くのは何年ぶりのことだろうか。旬のものを旬の時期に食べることが時間をうまく使えているような気がして良い。うれうれの柔らかいものとシャリシャリと硬めのものをふたつ食べてお腹いっぱいになった。

吉田のうどん

前に一度桜が見たくて富士吉田に行ったとき、友人に名物を聞いて以来食べたかったので行った。座敷の上で太いうどんを食べた。とにかく太かった。

9月

すごいうまい水

とにかく飲みに行こうと友人を誘って蔵前の料理屋に行った。店員さんから出されたときは一瞬酒かと思った。この店はワインをはじめ日本酒もいくつか置いてある面白い品揃えをしていた。店内がいっぱいでテラス席での飲食となったが、たまたま少し涼しめの風が吹いており、暑い今年の夏の中でも涼しい時間だった。

牛すじまぜそば

神戸にある名店が東京進出して出しているものらしい。15年神戸に住んでいたくせに何も知らなかった。ネギがたくさん入っているのがいい。

10月

野菜ごろごろボロネーゼ

会社のイベントで淡路島に行った。もちろん会社の施設で昼食をいただくことになり、ボロネーゼを注文した。細かく切られたさまざまな野菜が入っているソースは野菜をあまり取らない一人暮らしには嬉しい。そしてやはり会社の金で食う飯はうまい。

たこ昌のどて煮

淡路島からの帰り道に新大阪駅で少し時間が空いたのでたこ昌に寄った。大阪出る時連れてって〜のCMで関西人にはお馴染みだが、関西にいると口にする機会はあまりない。どて煮はなんだかんだ東京では見かけることがないので、これよこれこれ〜と心の中で言いながらビールと共に流し込む。これを新大阪駅でできる愉悦。

11月

鶏ちゃん焼き

家族旅行で下呂温泉へ行った。マジで気持ちよかった。酒をたくさん飲み、ビュッフェでたくさん食べ、カラオケでたくさん歌ってストレス発散になった。ちゃんちゃん焼きを鶏肉でやるから鶏ちゃん焼きというらしく、このあたりの名物らしい。

もつ煮定食¥750

神保町を歩いて帰る途中で見つけた。都内にしては安すぎる気がする。ご飯味噌汁おかわり自由なのも嬉しい。しっかり働いた後はお腹が空く。そういう時間でも空いている定食屋は大変貴重である。

最後に

淡々と働き、暮らしてきた1年だった。思い返すといろいろなこともあるけれど、どちらかというと例年に比べるとプライベートで外出する機会は減ったように思う。対照的に仕事でどこかへ出かける機会が大幅に増えた。愛社精神が求められているわけでもないが、それを示す機会も幾度かあり、まあどうせ暇で時間もあるからせっかくだから顔を出し、顔を出したなら楽しんでやるとそれはそれで楽しかったりするものだ。すると必然的にはじめての物事に触れる機会も多くなる。おそらくたくさんの先輩方がこうして作ってきた時間の延長線上に私は立っている。どう生きるかはどう飯を食うかと言うこともできる。どうせ生きるなら楽しく生きていたいし、楽しく飯を食いたい。そして来年もたくさんの「はじめて」に巡り合いたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?