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幕末もおもしろい(3)

各考え方・思想の流れから幕末史をみてみます。一般的によく語られることが多いので、一度整理してみます。

▼ 江戸時代に生まれた水戸学

1657年に、水戸黄門で有名な水戸藩の第2代藩主である徳川光圀が『大日本史』という歴史書の編纂を始めてから、水戸学という学問・思想が生まれます。

『大日本史』で日本の歴史を振り返り、水戸学では、天皇の権威と幕府による国家体制の秩序を安定させることを重視した考え方を示しました。

▼ 尊皇攘夷思想

幕末に時代が進むにつれて、水戸学から国家統一のための 2つの思想が生まれました。

・天皇をトップにするという政治改革の「尊王思想」

・海外の方を排除して軍備を拡充する「攘夷思想」

水戸学で生まれたこの尊皇攘夷思想が、吉田松陰に伝わり、吉田松陰から長州藩の志士達に広がっていきました。

▼ 吉田松陰の志

吉田松陰は「志を立ててもって万事の源となす」という言葉を残していて、吉田松陰と共に学んだ長州藩の方々が、主に明治の世の中を作ったと言われています。

尊皇攘夷思想は、あくまで数ある中での一部の思想ですが、長州藩の方々もそこから「海外の方を排除するのは現実的に厳しい」と考えを改め、開国派へと変わっていきました。

その後の流れとしては具体的には下記のように、開国派が主流となり、結果として幕府は無くなり明治の世となっていきました。

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※ 尊皇攘夷派→倒幕派 が、主に長州藩
 公武合体派→公議政体派が、主に薩摩藩

長州藩と薩摩藩による同盟(薩長同盟)を手引きした立役者として、坂本龍馬も有名ですね。

以上のように、おおまかに考え方・思想の流れを記載しました。学校の歴史の勉強などでは最も良く使われる説明ですが、実際記載してみて、僕個人的には「そうなんだ〜」くらいしか思いません。

何故なら、思想だけで人は動かないからです。

次回は、より身近に感じるように、お金の流れから幕末を記載してみます。

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