【PR】高橋“SUBMISSION”雄己選手の『Bible of back attack and escape』レビュー

こんばんは、まごっとです。
2024年2月9日に高橋“SUBMISSION”雄己選手の『Bible of back attack and escape』が発売されました!

本noteは高橋“SUBMISSION”雄己選手よりレビュー依頼をいただきました。
今年PR案件やりたいという願いが叶いました。ありがとうございます!!

高橋選手といえば、今成正和選手系列の足関節のイメージが一般的には強いですが、個人的にはオールラウンダーな印象が強いです。
一緒に練習してスパーもしたことあるのですが、トップからの攻めもできますし、レスリングも出来ます。
また、2023年11月にはFinishersという大会でRey De Leonという選手にバックからのオーバータイムで勝ちました。動画はこちらからFlograpplingで見れます。(オーバータイムについては後述します)
おそらく本教則動画はそのオーバータイム対策で培ったものではないかと思います。

ということで、レビューになります!

1.なぜバックポジションが重要なのか

本教則動画は、バックを取ってからの攻め方・取られてからの守り方の内容になります。
なぜ、そのバックを取ってからの攻め方・取られてからの守り方が重要なのか?
現代グラップリングシーンを考えるに、いくつか理由があります。

EBIルールの存在

EBIとは、Eddie Bravoによるサブミッションオンリーの大会ですが
このEBIのルールによる試合は結構な数行われています。
(過去、詳しくEBIに説明したnoteはこちらをどうぞ。)
EBIルールの特徴は、制限時間が終わった後オーバータイム(延長戦)と呼ばれるものに移行し、攻めと守りに分かれて極めた時間・もしくはエスケープした時間で勝敗を競います。
そこではポジションをバックもしくはスパイダーウェブを選ぶのですが、個人的な感覚として8割バックが選択されます。
また、オーバータイムに行くことも結構な確率であります。
つまり、現代グラップリングで勝ち切るためにはEBIルールで勝ち切ること、さらにバックで極めきる・エスケープしきるというのが結果的に重要になっています。
そのため、本教則動画は現代グラップリングで勝ち切ることに直結するのです。

バックは最強のポジションである

足関節の存在感が前よりも低くなっている今、より存在感が出てきているのがバックからの極めです。

こちらはADCCの極めの発生率の推移をまとめたデータですが、最近は足関節は低くなる一方で再びNeckが増えているのがわかります。
つまり、足関節の対策が進んだ結果、トップゲームをしてパスパスパス、からのマウント取ってバックを取ってRNCで極める、というのが逃れようのない、そして間違いのない勝ちのルートとなりつつあります。
そして、最後にバックから極めきる、というのは勝ち切るための仕上げであり、どうやっても外せない要素となります。
逆に、追い詰められた先にエスケープできれば大逆転のチャンスとなり、バックは攻めでも守りでも最後の仕上げ、そして最後の砦として絶対に重要な要素となっています。

2.海外の教則動画と比べると

「バックの重要さはわかった。しかし、BJJ FanaticsでGordon RyanやJohn Danaherが出してるの買えば良くない?」
という意見があるでしょう。
非常にわかります!笑
が、英語の教則動画だとどうしても英語の壁があって難しい!
英語が完璧にわかる方なら良いです。しかし、そんな方は非常に非常に少ないでしょう。
私もそこそこ英語はできますが、さすがにネイティブの人がペラペラ喋る英語を聞き取るのはむずい!
しかもJohn DanaherもGordon Ryanもアメリカ人で、アメリカ人は喋るのが速くて、アメリカ英語は特に日本人にとって聞き取りづらいです!
(厳密にはJohn Danaherはニュージーランド人ですがアメリカ生活は長いのでアメリカ人と言って差し支えないでしょう。また、John Danaherの英語は比較的ゆっくりですが、とはいっても完全に理解するのは難しいです。)
そして、BJJ Fanaticsのバックポジションに関する教則動画の値段を調べてみましょう。
Systematically Attacking The Back By Gordon Ryan
$349=約52350円


Back Attacks Enter The System By John Danaher
$217=32550円

現在のレート1ドル=150円で計算しました。
いずれも超絶一流の選手・コーチによるもの、そして両方とも10時間超えで内容は充実しているというのは誰もが認めることですが
にしても高い!!
セールで半額になったとしても数万円は余裕で飛んでいきます。
しかも、英語の壁があり、ちょっとハードルが高いのは間違いないでしょう。
そして両方とも長い!!
ちゃんと全部見て身につけるというのがなかなか大変です。
そこで、本教則動画は以上のBJJ Fanaticsの動画と比べると

①圧倒的に安い
6600円と約20000円
②日本語でわかりやすい
日本語と英語
③ポイントを絞って見やすい
1時間半と10時間超え

という利点があると言えるでしょう。

3.本教則動画はこんな方におすすめ!

以上を踏まえて、本教則動画はこんな方におすすめです。

①EBIルールで戦う予定がある方
オーバータイムに行くのを見越す必要があるので、この1本動画があればオーバータイム対策はバックに関してはバッチリでしょう。

②バックテイクまでは行くけどその先の極めを上達させたい方
バックテイクとバックからの極めというのは全く別物ですので、今回はバックからの極めを仕上げたいぞ!という方にはベストでしょう。

③バックテイクがうまい人が身近にいて困っている方
「いつもあの人にバックテイクされて漬けられたり、そこから極められて困ってるんだよなー!」という方は、この教則動画でエスケープ力・防御力が格段に上がるでしょう。

④英語力に自信がない方
BJJ Fanaticsの動画だとALL英語ですので、英語力に自信がない方は本教則動画のほうが得られるものは格段に多いでしょう。
ちなみに、自分はヨチヨチEnglishですがだいたい伝えたいことを英語で伝える英語力はあるものの、前述の通りBJJ Fanaticsのネイティブのアメリカ人の英語を聞き取るのは本当に難しいです。99.9999%の日本人がこちらに該当するのではないでしょうか。

⑤まずは安価に教則動画を観てみたいという方
前述の通りBJJ Fanaticsの動画は段違いに高いので、まずは安価に1つ買ってみたい、という方にも良いでしょう。円安の今の時代、この価格は嬉しいです。

⑥ポイントを絞ってテクニックを習得したい方
BJJ Fanaticsのような10時間超えだと見るのが結構ダレがちなので、ポイントを絞ってしっかりとテクニックを習得してみたい、という方にも良いでしょう。

ということで、次は内容に関してレビューを書いていくぞ!


4.内容レビュー

過度なネタバレにならない形で内容のレビューを書いていきます!
まず、最初見始めて「あ!これ良い!!!!」と思ったところがありました。
最初の最初に、バックポジションにおける重要ポイントを3つ挙げて、概念の形成をしていることです。
私は以前noteで格闘技のおける概念の重要性を述べましたが、最初に土台として揺るぎない超重要な概念を述べることで、今後のテクニックの理解度が段違いになり、また実践においてもその重要ポイントを抑えて思考し、動くことにより、より効率的に戦えることになります。
テクニックをつらつら列挙していく教則動画もなきにしもあらずですが、本教則動画がしっかりと体系的に展開されているものだと安心ができました。非常に体系的なので、ノートを取りながら観るのも良いでしょう。

そして、全体的に説明が初歩の初歩からで非常にわかりやすいです。
初歩の初歩というのは、言い換えると、ディテールが緻密です。

もしもバックポジションが全くわからない方でも基礎から学べますし、ある程度知識がある人でも細部から学べるので、どんなレベルの人でも得られるものがあるでしょう。

また、見てて気づいたのですが、1.5倍速でも非常に入ってきやすい!
今の時代、映画も倍速で見たりしますが、時間のない現代人の方にもおすすめです。

5.さらに良くするなら・・・

「いろいろ書いてるけど、PRだから良いことばかり書いているのでは?」というご指摘があるかもしれません。
ということで、「こうだったらさらに良かったのになあ」という部分を少し書きます。

前半の音量小さめ

Youtube動画の一般的な音量に比べると、前半のバックエスケープの部分が音量小さめでした。
もうちょっと音量が大きいと見やすかったかもしれません。

字幕が欲しい

全部ではなくとも、重要な部分は字幕があるとさらに良かったかなと思いました。
しかし、字幕をつけるのはけっこう大変ですし、凝り始めたら大変なことになっているのでハードルは高いでしょう。


一通り私は見ましたが、非常に新しい発見があって、「ああ、あのGarry Tononがやってたやつはさらに分解するとこういうことだったのか!」といった、既存の知識のアップデートもありました。
いろいろな技の解説動画を見てきた私が客観的に意見を述べると、これを一通り見て習得すればバックポジションは十分自信がついて、得意ポジションと言えるように間違いなくなるでしょう。
これはPRなどのバイアス抜きにして、間違いなくそうだと思います。

個人的に一番良くておすすめなのは、ベーシックなRNCの極めるまでの流れのところでした。
「あー、こうすればそんな悩まずに一直線に極めれるのか」と驚きました。
詳しく書いてしまうとネタバレになってしまうので、言えない!!!!笑

ぜひ皆さんもご購入して、ご覧ください!
購入URLはこちらになります!


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