2022年ADCC男子-66kg級 大予想

みなさん、こんばんは、まごっとです。
あと1ヶ月です!!!!!!
何が1ヶ月なのか?!?!?!
2022年ADCC本戦まで1ヶ月です!!!!

ということで、今回は男子-66kgの予想を書いていきたいと思います。
前回は-77kgを書いて、「ディープすぎて微妙だったかな~」と思ったのですが、高橋“SUBMISSION”雄己さんはじめ、拡散&いいねしていただき、ありがとうございました。

ということで、-66kgも書いていきます!
相変わらず私の独断&偏見に基づいておりますので、ご意見はコメントやTwitterなどで寄せていただけると嬉しいです!!

説明:読み方と勝ちやすい選手について

こちらは前回と同様です。
読み方としては、選手ごとに☆~☆☆☆☆☆で、個人的な優勝可能性予想をつけていきます。
☆が多ければ多いほど優勝可能性が高いとまごっとが思っています。
また、まごっとがどのような選手が勝ちやすいかとADCCのルールに基づいて考えてみると
①極め力の強さ
②レスリング力の強さ

の2点に集約されると思います。
まず、ADCCは制限時間の前半はポイントが入りません。
そして、後半からポイントが入るようになります。
結局レベルがMAX付近になると極めることはできなくなって、ポイントゲームになってきます。
ポイントゲームになってもレベルが高いとパスとポジション奪取はできないため、結局は相手をテイクダウンするところに至ります。
ということで、前述の2つの強さが重要になってきます。
また、画像は公式HPより拝借しております。

①Ashley Williams ☆☆☆

Ashley Williams

イギリスを代表するノーギの選手で、同じくイギリスのグラップリング・柔術イベント、Polarisの常連選手です。
これまでは戦績的にはあんまりぱっとしない印象でしたが、最近調子を上げてきて、確か世界で最初に行われた2022年ADCC本戦に向けた予選のヨーロッパ予選で優勝しました。
ちなみに、以前今成正和選手とPolarisで戦ったこともあり、そのときは判定勝ちでした。
個人的には「器用になんでもできる系」の選手だと思っています。
気になるのは、超強豪選手との試合が少ないことで、ちょっと予想がしづらいです。
もしかしたら、意外と器用に競り勝って競り勝って上位に行く可能性なきにしもあらず。
ADCC本戦に出るのは今回初なので、ADCC独特のポイントゲームへの適応具合に注目です。
あと、Ashely Williamsの話ではないですが、前回2019年男子-66kgで優勝したのはAugusto “Tanquinho” Mendesで、前回優勝者は無条件で次回も出場できるシステムなのですが、引退宣言をして今回は出ず、となっております。

②Sam McNally ☆

Sam McNally

同じくイギリスの選手で、2回目のヨーロッパ予選を勝ち抜き出場。
正直、私は全然知らない選手でした。
戦績を調べてみましたが、全然ノーギ強豪選手との対戦もなく、まあまあ負けたりもしているので、優勝可能性は低いでしょう。

③Cole Abate ☆☆☆☆☆

Cole Abate

Cole Abateは語りたいことがたくさんあります!!!笑
Cole Abateは現在17歳。Art of JiuJitsuというジムに属していて、カリフォルニアにあります。
Cole Abateが有名になったのはWNO Championshipというイベントで、新設されたWNOのベルトを目指して8人の選手がトーナメント形式で戦う大会だったのですが、初戦Geo Marinezと対戦。そして、全局面圧倒して判定勝ちを取り、そのときは16歳青帯。「なんだこの若者は?!?!?!?」と全世界のグラップリング界が激震しました。
その試合映像がこちら。

改めて見ると、体格も顔も全然16歳の貫禄ではない!!!笑
ご存知の通り、私は自称10th Planet勢なので、Geoを当然応援しており、もちろん「こんな知らない若者に負けるわけなかろう」と思っていたわけですが、結局圧倒された試合内容で、ビビりました。
勢いそのまま、強豪だらけのADCC予選で優勝。勝った相手はEstevan Martinez, Jon Calestine, Keith Krikorianと当然強豪だらけです。
特に、決勝戦のKeith Krikorian戦は、個人的に同じ10th Planet勢としてGeoのリベンジと、Keith Krikorian悲願のADCC予選優勝という流れで超ハラハラしながら見てましたが、蓋を開けてみればCole Abateがポイントゲームで圧倒してKeith Krikorian負けという結果でした。
ADCC本戦出場を決めた後は、IBJJF系の大会によく出ていましたが、青帯でも昇格して紫帯になっても当然優勝しまくって、今に至ります。「こんな強すぎる選手が青とか紫で良いのか?!」という話がありましたが、年齢制限とかなんとかだったような気がします。
今回のADCCは全体を通して注目ポイントがいくつかあると思うのですが、その一つは超若者選手の躍進
その超若者選手は、Cole AbateとMica Galvaoです。
しかも両者ギありらしくポイントゲームができて、かつギなしでも何でもできる、というのが特徴だと思います。
Cole Abateは今回のADCCの主人公になる可能性がある選手だと思っています。
ということで、今回は私の願望も含めて優勝予想No.1の☆5としました。

④Keith Krikorian ☆☆☆

Keith Krikorian

本noteでおなじみ、10th Planetで最近一番勢いがあるKeith Krikorianです。
Marinez兄弟系列の黒帯で、最近いろいろな大会で実績を残しています。
以前noteで語った通り、2回目の北米予選で悲願の優勝。本戦出場を決めました。
なんでもできるオールラウンダーで、ポイントゲームにも10th Planet勢としては比較的適合していると思います。
しかし、以前紹介した通り、PolarisでMica Galvaoにボッコボコにされてあちこち負傷。今回の大会への影響が心配です。
強いのは間違いないのですが、ケガがあることと、やはり他の選手と比べてしまうとほんの少し足りない気がするので、☆3としました。

⑤Diogo Reis ☆☆☆☆

Diogo Reis

一回目の南米予選を勝って出場の選手。
この選手も20歳と若いです。この前WNOに出ていましたが、顔が若いのに身体がすごくごつかったです。
ちなみに、ポルトガル語は最初のRを読まないので「ディエゴ・ヘイス」です。
調べたところ、あまりノーギでの試合がありません。
ギありだとほぼ連勝で強豪選手ですが、ADCCルールのノーギだとどうなるかが正直なところ全然読めません。
が、これまでの戦績を見る限り、数は少ないですがノーギ強豪選手にもしっかり勝っており、上位に食い込む可能性は高いです。
ノーギ常連選手と当たったときにどうなるかが楽しみです。
修羅の国ブラジルの予選をイチ抜けした実力は伊達じゃない!!今回は☆4としました。

⑥Fabricio Andrey ☆☆☆

Fabricio Andrey

ブラジルの二回目の予選を勝って出場。この選手も22歳で若いです。ブラジル、若い選手が多い!!
この選手もギありでは連勝の強豪選手で、最近PolarisでGeoやKeith Krikorianと戦っていましたがそのときは引き分けで、ノーギのデータが少なく、読めません。
意外とこういう選手がサクサク勝ったりするんだよなあ・・・特にポイントゲームに強かったりして・・・。
ということで、こちらの選手は☆3としました。

⑦Jeremmy Skinner ☆

Jeremmy Skinner

オーストラリアの足関職人の選手です。
Lachlan GilesやCraig Jonesの系列で、まさに動きもその足関節です。
アジア予選に勝って本戦出場となりました。
が、優勝可能性を考えると、現在の他選手の足関対策のレベルの高さ、そしてポイントゲームの重要さを考えると、他の例えばブラジルの選手を足関節で極めて勝ち進んでいく、というイメージが正直なところ私は湧きません。
Jeremmy Skinnerが足関節を狙い、そこをポイントゲームで粉砕されるという展開になるでしょう。
よって、☆1としました。

⑧Kennedy Maciel ☆☆

Kennedy Maciel

前回はダークホース的に勝ち進んでいたKennedy Maciel。
その後いくつかノーギの試合にも出ていましたが、どこかちょっと優勝には物足りない戦績です。
ギありでもちょいちょい負けてて、調子は落ち気味な印象です。
一度Geoと対戦していましたが、個人的にはGeoが勝ったと思ったのですが、判定でギリギリ勝ちという感じでした。
最近のさらに若い勢いのある選手と比べると、優勝の可能性はあまり高くないでしょう。
そして写真が25歳の貫禄ではない?!?!

⑨Gabriel Sousa ☆☆☆

Gabriel Sousa

WNO Championshipでは、Mikey Musumeciからタップを奪い、Cole Abateを判定で下し、最後はKade Ruotoloに負けましたが、勢いはとんでもなかったGabriel Sousaです。
その後はDeigo OliveiraやKeith Krikorianに負け、ちょっと調子が落ち気味な印象です。
私の予想だと、Cole Abateの成長は凄まじく、今回は当たってもCole Abateが勝つのではないかと思います。
ということで、☆3にしました。
しかし、実力的には優勝しても超驚きではないレベル・・・ブラジル勢はどうなるか読むのが難しい!!!

⑩Ethan Crelinsten ☆☆☆

Ethan Crelinsten

DDSからのB-Teamの選手で、長いこと安定したノーギでの強さを誇っています。
コンバット柔術でも優勝していました。
B-Teamの進化とともに、DDSの足関オンリーではなくノーギの最前線としてパス、レスリングを強化しており、ノーギのメタについていけているでしょう。
個人的には意外と今年の大本命かな~と思っていましたが、最近Gabriel SousaとDiego Pato Oliveiraに負けていて、ぶっちぎりではないかも?!と思いました。
よって☆3。うーん、難しい。

⑪Geo Martinez ☆☆

Geo Martinez

私が大好きなGeoですが、ADCC優勝する可能性があるかと言われると、正直低いと思います。
やはりポイントゲームに不安があり、テイクダウンやパスでポイントを取られて負けると予想します。
しかし、これだけの強豪選手とGeoが戦うというだけでワクワクです。

⑫Diego Pato ☆☆☆☆

Diego Pato

今回は本当ブラジル勢が強い!!!!
Diego Patoは23歳の勢いがある選手です。
WNOでKade Ruotoloに負けてますが、それ以外はほとんど連勝。ブラジル予選では決勝でDiego Reisに判定負けしましたが、Ethan Crelinstenにも勝っており、実力はあります。
他のブラジルの選手同様、ギありの選手なので、ポイントゲームに慣れており、勝ち進む可能性は高いです。
ちなみに、Diego Patoと言えば、このFalse Reapの動画。
これで一気にFalse Reapが有名になった記憶です。


⑬Ruan Alvarenga ☆☆

Ruan Alvarenga

またもブラジルの24歳の選手。
これまでは紫や茶帯でIBJJFのノーギ大会などで優勝していましたが、黒帯としてはあまり戦績がなく、ノーギで強豪選手との対戦経験もありません。
超ダークホースとして勝ち進む可能性はなきにしもあらずですが、他の実力と戦績がしっかりしているブラジル勢には負けるのでは、という予想です。

⑭AJ Agazarm ☆

AJ Agazarm

煽り煽られ、そして蹴られ、一昔前は話題が豊富だったAJ Agazarm。
Bellatorに出て、MMAでどうにか勝ち、北米予選ではPJ Barchに負け。そのときは77kgでした。
正直なところ、最近の戦績はぱっとせず、優勝する可能性が全然感じられません。
他の勢いがある選手に序盤で負けそうです。今回は☆1としました。

⑮Josh Cisneros ☆☆

Josh Cisneros

ADCCの北米予選ではKeith Krikorianにヒールフックで負け、前述のDiego Patoの動画ではFalse Reapで膝をぶっ壊され、個人的にはやられている記憶が多いですが、戦績としては弱い方ではありません。
しかし、ADCCで優勝するレベルかというと、うーんというところです。
今回は☆2としました。

⑯Garry Tonon ☆☆☆☆

Garry Tonon

まさかのGarry Tononが66kgで参戦。
前回は77kg。ONE FCでは70kg。66kgならおそらくいけるでしょう。
御存知の通り、元DDSで足関節のテクニックとスクランブルからのスクランブルで飛ぶ鳥を落とす勢いでしたが、前回ONE FCでまさかのTye Ruotoloにダースチョークで負け。Garry Tononが同階級の選手相手にタップアウトしたのはどれくいらいぶりだろう・・・
優勝候補の一人だと思いますが、前述のそのタップアウト負けしたのだけが気になります。
ブラジルの勢いがある若い選手と当たったとき、どうなるかが非常に楽しみです。

総評:誰が優勝するかわからない、群雄割拠

男子77kgは私の感覚では比較的優勝しそうな選手と優勝しなさそうな選手がはっきりしていましたが、66kgは群雄割拠状態の戦国時代で、優勝候補が多く、その選手が横並びになっている印象です。
特にブラジル勢の勢いはすごく、足関節の対策は当然のこと、ポイントゲームで勝つということが多くなりそうです。
そのブラジル勢の中に一人、アメリカのCole Abateがどれほど食い込めるかが注目です。
また、もはやベテラン勢のGarry Tononがその若手選手に対してどれほど戦えるかも注目です。

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