スローグラップリングのすゝめ

こんばんは、まごっとです。

皆さんはどのような気持ち・姿勢でグラップリング、特にスパーをしていますか?

いろいろな人とスパーしてみると

(ああ、この人は結構力でどうにかしようとする人だな)

(この人はスパーでも本気で取りに来る人だ)

(この人は緩めにやってくれる人だな)

とかいろいろ思うところがあります。

私は、ぜひ「スローグラップリング」をおすすめしたいです。

1.自分も相手も、みんな楽しくやる

スローグラップリングにおいて一番重要なこと、それは「楽しくやる」です。

しかもこれは「私の楽しさだけ」を追求するものではありません。自分の楽しさ・相手の楽しさを平等に尊重し、その結果みんなの楽しさを実現するということです。

以前、Twitterで「女性相手にフルパワーでスパーする男性がいて怖い」という話があった気がしますが、男性は楽しいのかもしれません。

しかし、自分一人が楽しくては意味がありません。相手も楽しく、自分も楽しく、これを何よりも大事にするということです。

「楽しさばかり追求してたら、強くならないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、それは後ほど書きます。

2.力やスピードに頼らず、技術を尊ぶ

スローグラップリングにおいては、力やスピードに頼らず、技術を中心にやるのがおすすめです。

なぜかというと、力やスピードに頼ると、「怪我をしやすい」「疲れる」など、長く安全に続けることができなくなるためです。

確かに、力やスピードに頼るスタイルもありますが、結局試合は同じ階級相手に戦いますし、「力やスピードに頼る人は、さらに力やスピードを持つ人に簡単に負けやすい」(まごっと調べ)という傾向があります。

しかし、技術を磨けば、たとえ一部分で技術が劣っていても、違う部分で戦うことができます。

力をつけたければ、ウェイトトレーニングをすればいいのです。しかし、グラップリングは力比べではありません。技術がメインなのです。

技術を学び、技術を磨く。これはウェイトトレーニングとは違うグラップリングとしてのメインの楽しみがあると思います。

その技術を楽しむことが、グラップリングをよりたくさん楽しむ方法であると私は思います。

3.楽しく前向きに強くなっていく

アドラーの研究者である野田俊作さんが「湿っぽいカウンセリングは嫌い。楽しくやりたい」ということを書かれており、私は何をするにもこの言葉を思い出します。

「何かを達成する」ために「辛い思いをする」必要は一切ありません。そこに必然的な関係性はないのです。

むしろ、楽しくやればどんどん前向きに取り組むようになって、良い循環ができるのではと思います。

「試合が怖い、緊張する」「減量が辛い」などネガティブに思うことがあれば、私はやらなくてもいいと思っています。それは「スパイス」のようなものなのです。

なくてもおいしく食べれるけど、一部の人は大好きで、たまに食べてみると美味しいと思ったりもする、そんなものだと思っています。なぜなら、一番大切なのは「楽しくやる」ことだからです。

4.強い人はスロー

日本のトッププロの格闘家・グラップラーとスパーさせていただいたこともありますが、全員ゆっくりやっています。

本当に強い人は技術の使い方や力の使い所を心得ており、アクセルを踏むタイミングを完璧にわかっています。

ガツガツ来る人は初心者が多く、常にアクセル全開というイメージです。そういう人とやると、自分も同じくらいアクセル踏まなきゃならなかったりするので、めちゃくちゃ疲れたりします。

私が理想とするスローグラップリングの完成形は、Gordon Ryanです。

この動画からわかるように、超スローな立ち上がり、そしてなぜか簡単にスイープする技術。攻め方のスタイルは私と全然違う、というより全然到達できていませんが、このようなスローグラップリングを完成させていきたいと思っています。

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