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モンスター患者にならないために(医療従事者への感謝)

最近は聞かなくなりましたが、一昔前にはモンスターペアレントとか、モンスター〜が流行りました。
その中にモンスターペイシェント(患者)という言葉があります。

一体どれくらいの人をモンスター患者と呼ぶのかは私には分かりません。
でも長く入院していると、本当に色んな患者さんの文句も聞こえてきて、医療従事者の方々は大変だなと思います。

先に断っておくと、私は人のために頑張る人達が大好きです。
なので医療従事者や消防関係の方々は心から尊敬しています。
そのため、今回はかなり医療従事者の方々に偏った私なりの考えとなるのはご容赦ください。

その上で私自身がモンスター患者とならないように。
出来れば私の大好きな本、神さまのカルテの癒しの安曇さんみたいな患者に私自身がなれるようにという心がけです。

①患者の気持ち

これはねえ、私もその立場だから苦しいのは良く分かるんです。
人間だから苛立つのも分かります。

だから、身近な医師や看護師さんに衝動的にぶつけたくなるシーンがあるのは実感します。

でもねえ。
ぶつけられる医師や看護師さんも同じ人間なんです。
患者さんが苦しいのも知っていて、だから心配して対処してくれているのに、それを文句や苛立ちで返されたら、どんな聖人君子だっていたたまれませんよ。

患者さんが苦しいのは患者さんのせいでは決して無いですが、同時に医療従事者のせいでも無いんです。

②医者の気持ち

医療従事者のせいでは無いと書きましたが、
異論ある人もいると思います。
例えば…
・治療したのに上手く効果が出ず、辛い治療が続く。
・処方して貰った薬のアレルギー反応で、
より重篤な合併症を引き起こした。

こうなると医療従事者を責めたくなる気持ちも分かりはします。
なんせ私自身がまさに今その合併症で再入院し、生命の危機の中で、更に致死性リスクのある投薬を受けている最中ですから。

ぶっちゃけ、この一週間以内に急性呼吸不全で死んでる可能性だって無くはありません。

でもねえ。
それでも私は処方してくれた医師を責める事はしたくありません。
これは本心からです。
そりゃあね。別の薬だったら大丈夫だった…
「たられば」で考える事はありますよ。

でも大概の薬には何かしら副作用があります。
その説明も署名も事前に受けています。
あんなのは医療訴訟を防ぐための建前だとか、
患者に選択の余地は無いって言う意見もあるとは思います。

それは医師にとっても同じだと私は思います。
患者に選択の余地がほとんどない事を知っていて、だから少しでもリスクが少ない方法を日々勉強し、判断し、その上で患者の負担が少なくなる方法を採択してくれている。

すごい責任のかかる気持ちだと思います。
その事実も私達患者は察してあげたいと思います。

結果、私は悪性リンパ腫とはまた別に、薬のせいでスティーブンスジョンソン症候群という指定難病を合併する羽目にはなったのですが…

医師だって神様じゃないんだから、
結果を事前に知れる訳ではありません。

それなのに医師を責めてしまったら、
医師の成り手がいなくなってしまいます。

だから私は医療従事者の気持ちも汲み取れる患者でありたい。

③医療従事者への感謝を忘れない

モンスター患者にならないために、
私はこれに尽きると思います。

医師や看護師さんだって人間です。
たくさんの患者さんがコールする中、待たせる事だってあるし、焦って点滴の器具を間違って用意する事もしばしばです。

でもちゃんとヒューマンエラーを防ぐために、
セルフチェックや二重チェックで、ミスを防いでくれています。
患者と同じ人間が、患者のために頑張って対処してくれているんです。

そう思ったら、文句より先に自然に感謝の言葉が出てきます。
その感謝で医療従事者の方々の苦労が報われて、
気持ち良く仕事して貰えたら、
結果として患者も救われるんじゃないでしょうかね。

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