知の無知を知りwin-winになろう!
タイトルを見て、
「あー。ソクラテスの無知の知の事ね。
誤記ってるよ」
と思った方!
違うんです。知の無知で合ってるんです。
どうやってこの言葉を知ったのかは
忘れてしまったんですが…😅
人間の知識には四段階あるそうです。
知の無知はその最上位とも言える状態で、
まあ簡単に言っちゃえば天才みたいなもんです。
ただ、あなたは天才か?と聞かれると
奥ゆかしい日本人は自分は天才じゃないと
大概は答えそうですよね。
でも知の無知を知っていると、
「ああ、自分はこの分野においては知の無知かもしれない」
と自己肯定ができるようになります。
さらには知の無知を意識する事で
教え上手、講師になれたり、聞き上手にもなれる。
今回はそんな話です。
①知識の四段階
・無知の無知
自分が知らないという事を自覚すら出来てない状態です。
自分が分かっていない事を分かってないので、
勉強すら開始できません。
ソクラテスは無知を自覚するよう説いてます。
そのせいか、無知の無知は悪い状態かのように言われがちと思いますが…
大概の人間はどっかしらの分野では無知の無知だと私は思ってます。
狭い社会、人間関係の中で生きていると、
周囲含めて全員が無知の無知なんて事は良くある事じゃないでしょうか?
周囲みんなが知らないから気付きようがない。
だからそこに外部の人間が入ってきたり、
外の世界へ飛び出すと、
カルチャーショックを受けるんですね。
井の中の蛙大海を知らず
無知の無知が不幸なのか、悪い状態なのかは
私には分かりません。
蛙が大海を知らない代わりに空の青さを知っているように、知らない方がhappyなケースもあると思います。
ただ少なくともビジネスの世界では
無知の無知から新しい発想は出てこないので、
色んな社会、観点を知る事で無知を自覚する意識はしたいですね。
・無知の知
これはもう説明不要ですね。
全ての学びはここからスタートします。
・知の知
自分が知っている事を知っている。
要は無知の知から学び始めた最終形がこの状態です。
努力による天才もこの状態と言えそうです。
自分自身が苦労しながら学んできた訳ですから、
教え上手な人達もこの領域だと思います。
・知の無知
自分ができる、すごい事を本人が分かっていない。
知の知の人がどんなに努力しても、
知の無知にはなれません。
他人から褒められたら、自分はすごいんだと自覚はできるでしょう。
でもなぜ出来るのか?と問われても、
本人からすればごく当たり前に出来る事なので、
他人に説明、教えるのが下手な人達は
この知の無知だと思います。
スパイ教室のクラウスさんがまさに知の無知でしょうね。
もしくは私が最近尊敬してやまないM氏も
知の無知な気がします。
(otomamaさん、勝手に紹介しまくってすみません🙇♂️
もしもM氏が違う、自分は知の知だって思われたらすみません🙇♂️)
②知の無知を意識するメリット
・自分が知の無知なら講師になれる!
なんせその分野では天才的な訳ですから、
ノウハウさえ人に伝えられるようになれれば
講師としての道が拓ける可能性があります。
今の時代、多様性が尊ばれているので、
人が気付きにくい領域の知の無知こそ
他に教え手のいない人気の講師になれるかもしれませんね。
・相手が知の無知なら聞き上手になれる!
自分が知の無知じゃなくても
卑下する必要は全くありません。
周りに知の無知な人がいたら、
上手くノウハウを聞き出す事で、
自分も同じレベルの知の知になれるのです!
そんなに都合良く知の無知なんてすごい人
周りにいるかい!って思われる方。
それこそご自身含めて自覚してないだけかもしれません。
例えば、自分はコミュニケーション苦手だけど、
この友人はいつも上手く出来ててすごいなあという人いません?
難しい交渉や社内調整も難なくやっちゃう人いません?
努力した知の知の人もいるでしょうが、
コミュニケーション、交渉、調整、開発、色んな分野ごとになんとなくできちまう知の無知な人は意外にいるものです。
③知の無知からノウハウを引き出す方法
間違っても「どうやってんの?」
とか曖昧に聞く、自問自答してはいけません。
「いや、普通にやってるだけだけど…」
と答えられるのがオチです😅
普通が分からない、伝えられないから
知の無知なんです。
ではどうするか?
私の場合、普段は無意識にやっている思考、作業のプロセスを順番に具体化、整理するようにしています。
自分が知の無知でも、知の無知の人から聞き出す場合もそれは共通に使えます。
例えば難しい交渉。
他人から見たらなんでそんなに懐に入るのが上手いのか不思議に見える人ほど、実は無意識下で準備していると思います。
交渉が決まった時点で何をするか?
相手の好みや性格は把握しているか?
議題や想定する論点は相手の好みや性格に沿っているか?
譲歩できるライン、妥協できない点は何か?
人によっては鉄板のジョークも仕込んでいるかもしれません。
ものづくりや仕事が上手い、早い人も同様です。
普段は何を考えているか?
どういうニュース、情報に関心を持つか?
そのアイディアを発想したキッカケはなんだったのか?
どういう段取りを考えて行動しているのか?
知の無知な人ほど、いつもは無意識なので
プロセスと言われても最初は慣れないかもしれません。
その場合は他人に順番に質問してもらいながら、
この時どうしていたか?
を具体的に思い出します。
そうして具体化した思考、作業プロセスを
他人に見てもらいましょう。
知の無知な人が普通と思っていた、あるプロセスが他人からしたら思いもつかない事だったりします。
それが知の無知な人が無意識に出来ている
ノウハウだったり、そのヒントになる事です。
後はなぜそれをしているのかなど掘り下げて聞いていけば、どんどんノウハウが引き出せます。
知の無知という言葉を知ってから、
私はそれまで以上に人との交流を大事にしています。
特に自分とは違う考え方や価値観、得意分野が異なる人ですね。
相手が若手だろうが友人だろうが問答無用(笑)
に褒めます。
どういうところがすごいと思うのかを正直に伝えます。
何が好きで何を大事にしているのか、どうやって発想してるのか等を傾聴します。
人によっては聞かれまくって迷惑してるかもしれませんがね😅
褒められれば大概は嬉しいし、自信がつきます。
自分のすごさに気付いて、得意分野を伸ばしたり、人に教えられるようにもなります。
私も新しい発想、観点、ノウハウを得る事で成長できる。
これこそwin-winではないでしょうか?
もしこのnoteを読んで私もマネしてみよー
と思ってくれた方がいたら幸いです。
手始めに私を褒めると思っていいね、コメントくれたらあなたも立派な聞き上手です👍
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