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友達への後悔と感謝

がんになってから変わった事として
後悔するようになりました。

もちろん、
がんになる前だって後悔した事はありますよ。
ただ、元々が後悔するの嫌いな性分なので、
基本的に常に全力ですし、それでも失敗した事を恨んでもしゃあないと割り切ってます。

そのおかげか、社会人になってから強く後悔した記憶はあまり無いんですが…
元気だった頃にはした事がないタイプの
後悔をするようになりました。

〜しときゃ良かった。

抗がん剤治療が始まると色々制限されます。
感染リスクが高いので外出もままならないし、
食事も制限付きです。
(そもそも食欲自体ないんですがね)

そうすると、どうしても元気な頃にアレやっときゃ良かったなあと思います。
特に家族に対してがそうで、元々コロナ以降は外出は控えてたんですが、ちょっとくらいお出かけすれば良かったなと。

もちろん回復したらやればいいんですけどね。

友達との繋がり

今の友人達にこれ言うと大概は信じてもらえないんですがね。
私、本当にコミュニケーションが下手
…というか偏ってるんですよね。

興味ある事とかシンパシーを感じる事なら
いくらでも聴けるし、楽しく話せます。

でも興味無い事だと全然覚えられない。
話せない。
奥さんからも友人からもイジられるくらいです。

そのせいか、目的のない雑談とか昔は苦手で、
呑み会で輪の中心になって喋りまくれるオッちゃんとか、本当に羨ましかったし、すごいなと思ってたもんです。

ちなみに今は雑談は克服できました。
知らなかった事を知れると思うと、興味が持てるし楽しく聴けます。
ただ、相変わらず自分からの雑談は下手です。

そんな私でもその時々で親しい友人は出来たんですよ。
中学の頃、仙台に引っ越してしまった友達の家まで、別の友達と一緒に泊まりがけで遊びに行った奴もいる。
高校の頃は文化祭の準備で毎日遅くまで一緒に手伝いしてた奴もいます。

結構いたのに、進学や就職で疎遠になるタイミングで繋がりを維持出来なかった。

正直に興味を保てなかったんだと今は思います。

結婚した時も、大学や就職後の友人は呼べるのに、高校以前の友人を呼べなかったのは、
我ながら寂しいもんでした。

大学の友人も実は同様で、
LINEのグループはあったものの、
時々興味持てないのが気が引けて、
ずっと返信してなかったんです。

でも、がんになって、彼らが知らんうちに
もしも私が死んだら…

ちょっと勇気を出して久しぶりにLINEしたら、
みんなすぐに返信くれて励ましてくれて。

マジで嬉しかったですねえ。
今まで返してなかった自分がほんとアホみたいと思いました。

この歳になると、
感謝とか気恥ずかしい時もあるんですがね。
死んだら感謝を伝える事すらできんのです。

元気だった頃も友達は大事だし、
感謝も伝えているつもりでした。
でも、立場が変わると考え方や見え方も変化してきます。

今は一層、友達を大事にしたいし、
感謝を伝えていきたいです。

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