『嘘をついている』(210108)


「いつも誰かに嘘をついている。」

そんな気がするのはずっと昔から。

いつもどこか何かしら嘘をついている気がする。


小さい頃から沈黙が嫌いで、話を繋げるために話を盛ってしまったりしたことはよくあった。話を合わせるためにその場限りの嘘も何度もついた。それは今もたまにあるよ、気をつけているけど。

それからだろうか。話のどこからが本当で、どこからが嘘なのか、多分自分でもよくわからなくなってきたんだと思う。

というか、嘘をつくことが常態化しきてしまっているんだと思う。

本音を話す機会を得る前に、わたしは嘘をつくことが常態化し、嘘をつくことで自己を表現するようになって、自分の言葉がなんなのかをわたしは知らないまま大きくなってしまったんだ、

SNSでの匿名性や、誰かに振り向いてもらうためだけに投稿してきた数々のツイートが瞬時によみがえる。

「本音で話し、それが誰かの目に止まるなんて有名な人だけだ」わたしはどこかできっとずっと本気でそう思っている。


本音ってなんだろう。

たわいない世間話を嘘偽りで染め上げる人間に、自分の本音を自分の言葉で話すことなど、無理難題に等しい。


『嘘をついていること。』

きっとそれこそが本音なんだけど、

それをわかって欲しくて、でも言葉にすればするほど嘘しか出てこないから、大事なことは何も喋れなくなるんだ。


しゃべれば喋るほど、自分が一番嘘をついているように聞こえるから。


所詮この思考も言葉も誰かの借り物に過ぎない。



「こいつは救わねば。」と思ってもらえたら是非サポートお願いします。