見出し画像

都星

都会の街では夜、星が見えない。
街が明るすぎるから。
その代わりビルや街灯の光が星のように輝いている。
星のような微かな輝きでは無く、痛いぐらいの輝きで街を埋め尽くしている。
夜の淋しさを紛らわすように。

いつからか僕の心は荒んでしまった。
星のようにキラキラと輝いていたのに、ズルいことを覚えネオンのようにギラギラと輝き、本当の自分を隠している。

いつからか僕は夜空を見上げることをやめた。
都会の星はごくわずかで、どこか力無い。
そんな星を見てしまったら、本当の自分が溢れ出てしまいそうで、怖くて見れない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?