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2019.4.8 ドイツワーホリ振り返り日記

語学学校初日

ベルリンに昨日着いて今日、いきなり学校が始まった。

ドイツ語なんてほとんどわからないし、英語もほとんど話せない。

不安ばかりが募る。初めの3週間通うことにした学校は、Anda Sprachschule というところ。

二つ校舎があるが、プレンツラウアーベルクというベルリンでもおしゃれなカフェやお店が多いと言われている地域。

語学学校は、たくさんある中でいろんな条件(家がついているか、値段、Googleの評価、など)を総合してここに選んだ。今思えば、ドイツで通った3つの学校の中で、一番クラスの仲が良く楽しく過ごせた気がする。

どきどきしながら街を歩き、学校の看板を見つけた。日本の商業ビルのような建物ではなく、昨日から住んでいるアパートのような建物の一番下の階がオフィスになっているようだった。しかし、ここでもまた昨日と同じハプニング。扉の開け方がわからない。ドイツの建物の扉の仕組みがわからない。鍵は持っていないので、どうやって開けるのか・・・・。扉の前でしばらく棒立ち。すると、後ろからショートカットのお姉さんがやってきて、何やらネームプレートのボタンを押した。”ブー”と音がなると扉を開けて中に入り、私を入れてくれた。小声で”thank you ”とお礼を言った。何かよくわからないが、ボタンを押すと扉が開くようだった。こんなことでつまづくとは思わなかった。建物に入ることさえできないなんて、予想できるはずがない。これがワーホリか。と思いつつ、学校に入り、受付へ。おどおどしながら、今日から授業を受けると伝えた。教科書はレンタルすることにしていたのでデポジットを払い、教科書を受け取る。教室を教えてもらい、教室へ入った。

部屋には3~4人ほどいた。部屋の一番奥のどう考えても先生が座る場所に、アジア系の若い女性が座っている。欧米人の若い女性とドイツ語で話していた。”あのアジア系の人は先生か?てか、え、めっちゃドイツ語喋ってるやん。レベル高すぎひん?”と焦りを感じつつ笑顔でハローと挨拶をする。みんなハローと返してくれた。

授業開始時間から数分すぎ、人数がそろったところで授業が始まった。やはりあのアジア系女性が先生だった。ほとんどが欧米人で、このクラスにはアジア人生徒は私だけだった。日本人とは一緒になりたくないと思っていたのでよかった。

先生が何か話している。生徒も質問している。全くわからない。もちろん全部ドイツ語。何を聞かれているのかもわからないので答えれない。みんなペラペラ話している。孤独感が半端ない。もう学校行きたくない。こう思ったのは授業が開始し、数分が経過した時だった。日本ではA1.1の授業をGoethe-Institut で受けていた。他は独学で勉強し、学校の入学前のレベル分け試験でA2.2から入学できるとのことだったので、調子に乗っていきなりA2.2のコースを受けることにしたのだった。

会話は全くわからなかったが、幸いにも文法は勉強していたのですぐに理解でき、文法の質問だけは正確に答えることができた。さすが私、日本人。読み書きはできるが聞けない、話せないという典型的なやつ。他のクラスメイトはぺらぺら喋るにも関わらず文法はあまりできないようだった。

隣に座っていた年上のイタリア人に、「いつから来たの?」と聞かれ、「昨日来た。」と答えると、「俺は2年もドイツにいるのに、君はすごいね。」とほめてくれた。嬉しかった。けど、2年もいてこのレベルって大丈夫か、そこがちょっと心配なんだけど。

休憩時間になった。多大なストレスからの束の間の解放にほっとしていると、フランス人のめちゃくちゃかわいいエマワトソンに似た女性が、今からパンを買いに行くんだけど、一緒に行く?と話しかけてくれた。女神。

学校の近くのパン屋さんに行き、おすすめを教えてもらう。フランスパンと何かの生地が混ざっているらしい三角の形をしたパンがおいしいと教えてくれた。英語で会話しているので何か聞き取れなかったが、とにかくこのパンがとてもおいしかった。バターが多く練りこまれていて表面はさくっとしていてパイのような生地だった。スーパーなどどこでも売られているパンで、ドイツで食べたパンの中で一番好きなパンとなった。三角のパンと、もう一つよくわからないパンと二つ買った。

後半の授業は取り合えず”耐えた”。あの状況にはこの言葉が一番合っている。

家に帰り、日本人の友達と早速電話した。一人目は、ゲーテに通っていた時に仲良くなった音大生で、私の少し先にオーストリアのザルツブルグに留学していた。今日あったことや、ホームシックのことについて話すと、めちゃくちゃ共感してくれた。最後に、ドイツ語話せないことに慣れますよー、と。7つほど年下だけれど留学においては先輩の彼女はそうアドバイスしてくれた。二人目には寂しさをぶちまけ、そして励ましてもらった。

電話で気分がすっきりしたので外へ出かけることにした。近所にはMauerpark (マウアーパーク)というベルリンの壁が一部残っている大きな公園がある。

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公園ではベルリンっ子たちがカップルや友人とのんびり話している。

こうやって過ごす時間も素敵だな、と思う。日本で友達や彼氏と遊びにいくとなると、お気に入りの綺麗な服を着て、どこか出歩いたりお店に入ったり、レストランで食事をしたり。綺麗な服を汚さないように気を使ったり、メイクが落ちていないかとか、セットしたヘアスタイルがキープできているかとか、いろいろ気にしてしまう。なんか気が張る。そうじゃなくて、汚れても気にならない服で、公園の芝生にすわってのんびり話す。本当にリラックスできると思う。お金もかからないし。友達や彼氏と会うときに公園で会うという選択肢もあっていいのではないか。大体話すことが目的だから、話すならどこでも話せるしね。

散歩を終えて、スーパーへ。以前から海外のスーパーは大好きで、見ているだけでテンションがあがる。今回も同様。珍しい野菜や果物、チーズやハム。そしてショーケースにならぶパン!めちゃくちゃ安い。

家に帰り、フランス人と一緒に買ったパンを食べながら予習復習をした。

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