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本のブラインド買い。「老いの品格」って本に出会う。

1年ぶりの投稿になってしまいました。

特にnoteの使い方を決めていなかったし、アウトプットしようとすると、なんだか見えない力が働いて「いいこと書かなきゃ」というプレッシャーを自分にかけてしまう癖があって。ほら、noteってみんな面白いこと書くでしょう。書くのが得意じゃないからビビっちゃって。

でもふと思ったんです。
人ひとりの人生なんて、周りの人からしたら、どんなに親しい人でも他人の人生なわけで。うまくアウトプットしようなんてプレッシャーは、自分以外の誰にとってもどうでもよくて、自分が好きなことを好きなように書いて、もし誰か読んでくれて、もし反応してくれる人がいるなら、そのこと自体が奇跡でうれしいことなんだって。
そう思えたとたんに、奇跡なんだったら狙わなくていいよね!むしろラッキーを求めて書いてみっか!と思えてみたんです。せっかくなら生きた証を残してみたいし。
なので、noteの使い方はやっぱり決まってません。
適当にその時に書きたいことを自由に書いてみますので、今度はなるべく続くように頑張ります。

さてさて。前置きが長くなりすぎました。(久しぶりで力んでます。)
タイトルの話。

本のブラインド買い。

何のことはない、目隠しして本をランダムに買うだけです。
これ、めっちゃいい。昨今の個人最適化利便性追求自己強化型マッチポンプ情報社会でご無沙汰のセレンディピティです。

やり方は簡単。
売り場に向かうときは半目で、本棚の前では目をつむり、ただ棚に並ぶ本の背をなぞる。そして気の向くまま手を止め、そのまま本を抜き、レジへ。
本には必ずカバーをしてもらい、読むその時まで、何が出るかわからないお楽しみをとっておきましょう。
この出会った時の、本のタイトルを目にしたときの衝撃が大事なんです。
「おー!今回はこんな本か!」と思って読み進めると、不思議と情報が脳に刻まれます。予想外の事態が起きたとき、状況を飲み込むのに脳がフル回転していろんなとこ見て情報を集めるのに似ている感じがします。

今回は平積みから1冊、棚差し(背表紙が並んでる棚のことこういうらしい)から1冊、ランダムで買ってみました。

最初の一冊目に出てきたのがこんな本でした。

「老いの品格」/和田秀樹

お、お、老いの品格!!
齢30ちょいの自分が絶対に自発的に選ぶことはない本!
60前半くらいの精神科医の著者が、長年多くの高齢患者を診てきた経験から、世の中の高齢者の方に生き方の提言をしている本です。
まあ普通に考えたら自分は関係ない。まあでもどんなもんかねと思って読み進めると、これが結構面白かった。

何が面白かったかというと、若くても老いても思うことは一緒だってこと。
引用ではなく自分が勝手に解釈してまとめただけですが、こんなこと書いてました。

「知識ではなく知恵をもったおもしろい老人になろう。」

「老いを悲しまず、できることを楽しもう。」

「人生のピークはこの後に来ると思って生きよう。」

そりゃそうだろって話かもしれないなんですけど、こういうことが書いてあるってことは、物知りで過去の自分を誇っているだけに、体が動かなくなって自由が利かない自分に嫌気がさしてるご年配の方は多いのでしょう。
そして「若いころはもっとできたのに…」と過去に合ったピークを思い出しては、今の、あるいは未来の自分が嫌いになる。

全員ではないにせよ、ご高齢の方がこんな風に思っているのなら、なんか寂しいなって。なんというかこれは誤解というか、ご高齢の方ってもっと割り切ってマイウェイで生きている感じなのかなって思ってたのでイメージがガラッと変わった瞬間でした。もっと気ままに生きてよって!(でも他人にあたったり不快にさせるのはダメよ。若者も中年も一緒。)

でもこれ、ご高齢の方だけじゃないよなーって。
今の若い人だって(自分も含めて)、ああなんでこんなことできないんだ!とかなかなかうまくいかない自分に嫌気がさすことが多いでしょ。
最近は好きなことをきわめていく人が多いけど、自分なんかは、できない自分に嫌気がさすことが人生の2/3くらいを占めているので、いたく共感してしまった。

個人的には最後の
「人生のピークはこの後に来ると思って生きよう。」
って考え方にはとても感銘を受けてしまって。
にんじんをぶら下げた馬のごとく、人生のピークという人参をぶら下げれば、永遠に前むいて走れそうな気がするw
本当にピークが来ようが来まいがどうでもいい。そういう期待感をもって前に向かう心持ちが、若いうちでも年を重ねうえでも、人生を豊かにする秘訣なんだなと思いました。

なんか、久しぶりの投稿で書きすぎた割に取り留めなくなっちゃいましたが、今回はこちらで締めますね。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。奇跡です。
あなたのおかげで奇跡に出会いました。明日もいいことありそう。

マイペースにまた書きます。
ではさいなら。

dk

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