転職しました。
この度、転職しまして新しい職場で働き始めています。
かつて日本で一度、転職したことがありましたが、あの時はいわゆる第二新卒という扱いでした。
今回はいわゆる中途入社、そしてアメリカでの転職ということで、自分にとっても手探り状態だったので、体験談をシェアしたいと思います。
結論
先に結論から書いてしまいます。
私は知人(元同僚)の紹介で現在の会社に入社することができました。よく「アメリカはコネ社会」と聞きますが、本当にそうだなと。彼がいなかったら私は入社できなかったでしょう。
そういう意味では(いわゆる”企業のHPから応募して、インタビューを受けて…”というプロセスを知りたいという観点からは)、全く役に立たない記事なのであしからず。
経緯
さて、実際に何があったのかというのを書いていきます。
きっかけ
きっかけは元同僚の知人から「ちょっとCatch upしない?」と言われてランチを食べたことでした。この時、知人は新しい会社に1st VP for Loan Asset Managementとして入社して、チームを立ち上げようとしているところでした(*1)。そこで、いろいろなシステムについて質問があり、私に連絡をくれたようです。
彼と一通り情報交換したあと、会社(私が当時働いていて、彼がかつて働いていた会社)の愚痴になったのですが、その時2022年度の給与が思ったより上がらなかったという話になりました(*2)。
実はそのことで、勤続15年目にして初めて、私は給与の額に不満がある旨を上司に伝えていました(*3)。その結果、上司(正確に言えば上司の上司の上司)から連絡があり、希望の金額を言えと言われたので、伝えたところ、今年の給与でそこまで上げるという言質を貰っていました。ただし、本当に上がるかどうかわからないし、そんなに期待してないと伝えたところ、彼からこんなアドバイスをもらいました。
「Green Cardを待ってるから転職できないのは知ってるけど、自分の適性価値を知るためにいくつかoffer letterを貰ってみたほうがいいんじゃない?会社との交渉に使えるし」
当時、私は会社がスポンサーになってくれてGreen Cardの手続きをしており、まだ完了してなかったので(*4)、年収のネゴシエーションも転職活動もそんなに本腰をいれて取り組んでいませんでした。
知人にそういわれて、それもそうかと思い、早速いくつか応募してみようと思いました。
書類に通らない
ということで、いくつかの会社に応募してみようということで、LinkedInでアラームを設定して、気になったものがあれば応募するというスタイルにしました。
5つほど、応募してみましたが、全く書類が通りません(1つは書類が通って面接したいと言われたのですが、人事担当者がやる気がなく、日程調整してる間に音信不通になりました)。
そもそも自分の給与に見合う求人って普通に募集しているんだろうか?日本だったらエージェント連絡するのが一番なんだけど、アメリカではどうだろう?などど、誰に相談していいかわからない問いを抱えて悶々としました(*5)。
そんな折に何の前触れもなく、Green Card承認のお知らせがありました。
おー、これで本格的に転職できる!と思って(*6)、まずは先の知人へ連絡してみました。
自分「GC getしたので、アドバイス通り転職活動してみるわ」
知人「おー!じゃー自分の会社でポジションないか見てみる」
ということで、彼から紹介があったポジションも受けてみることにしました。
書類をとばして面接
知人の紹介というわけで、あっさり面接にこぎつけます。
まずは30分×5人ほど面接をこなしました。面接は本社がLAにあるということで、すべてオンライン(Microsoft Teams)でした。
手ごたえとしてはまあまあうまく行ったのかなと。30分の面接だと自己紹介して今やっている仕事内容、これまでの職歴、新しい仕事への意気込みなどを話していればあっという間に終わるので、そんなにてこずることはありません。
そしたら、次は役員クラスの面接ということで、さらに3人と面接します。
役員クラスの面接では、正直うまく話ができた人とそうじゃない人に分かれたような感触がありました。
具体的には、投資部隊のトップからはすぐ来てくれ!と言われ、Fund Accountingのトップとはイマイチ話が盛り上がりませんでした。
その結果、そのポジションを募集している責任者(で、結果として今の上司)からこんなフィードバックをもらいました。
上司「正直、社内で意見が割れている。彼が何を言っているかよくわからないという人もいる(*7)。なので、募集ポジションを調整して、承認をもらいたい」
結果、最初の募集はDirectorとついていましたが、Directorは消えました。ちなみに知人はその間、ずっと頑張ってくれ、自分を社内でpushし続けてくれました。
Offer Letter
そんなこんなでOffer Letterをもらうことができました。給与については知人から裏どりをしていたので、その上限を提示し続け、ちょっと譲歩して決着しました。ここでも知人が助けてくれました。
ちなみに給与は40%ほどUpしました。
終わってからのTake away
こうして私の転職活動は終わりました。期間は大体2か月弱しかかかっていないので、あまり参考にならないかもしれませんが、以下、私の感想です。
知り合いは大切に
知り合いが本当に助けてくれるかは自分が積み上げてきた信頼によるので、目の前の仕事をさぼらず大切にやること
未だ英語がネックになるように、知人のpushがなかったら、転職できていないでしょう
同じ会社で昇給するより転職したほうが給与は大幅に上がる
以上になります。
アメリカで転職活動をしている人に参考になれば幸いです。