見出し画像

アメリカで少年サッカー(後編)

まえがき

ようやく怪我前の筋トレセットをこなせるくらいまで回復してきました。体調は崩さないことが一番ですね。

さて、前回の続きです。前編はこちら↓


ダラスにおけるサッカー環境

ちょっと話は逸れますが、ダラスにおけるサッカー環境をお話ししたいと思います。
ダラスエリアでサッカーが盛んな地域はどこかと言えば、それはFriscoということになると思います。理由は、FC Dallasのスタジアムがあり、周りに練習環境が整っている、土地が余っているため、綺麗な練習場がいくつもあるなどが挙げられます。なので、強豪チームも多いですし(例えば、High SchoolのAll Texas Playerを見てみると、Frisco High Schoolから多く選ばれています)、選択肢が豊富にあります。

ただし、我が家からはハイウェイを飛ばして1時間ほどなので、この辺りのチームに所属するのは残念ながら現実的ではありません。

一方で、我が家の南方も割と盛んで、理由はヒスパニック系の移民の人たちが多くいるからです。彼らのサッカーに対する真剣さはレベルが違うため、強いチームも多いです。ただし、チーム内コミュニケーションがほぼスペイン語になり、我が子には無理だなと思っています。

そんなわけでダラス市に住んでいる我が家には、選択肢がそれほど多くありません(そもそも施設も殆どない)。そんな中、チームへの不満は少しずつ溜まっていくのでした。

チームへの不満(主に父親目線)

息子がキャプテンに就任し、チームを引っ張るようになって、親としても息子の成長が見れて嬉しい反面、チームへの不満はありました(主に私が)。

コーチが安定しない

前編で軍曹のコーチAのことを話しましたが、彼はフランチャイズ全体の責任者でもあり、チームが始動して3カ月ほど経つと、別のコーチが入りました。が、その新コーチは2か月ほどで辞めました。それ以来、新コーチが就任しては辞めるというサイクルが続き、そのたびにコーチAが繋ぎコーチとして復帰してくる、という事態になりました。
その結果、練習内容や試合での指示に一貫性がなく、サッカー選手として成長できるのかという不安が大きくなりました。

練習が効果的でない

1点目の「コーチが安定しない」とも関係するのですが、練習メニューがいまいち。何の意図がある練習なのかわからないものが多かったです。パパコーチ爆誕の理由は、自分が楽しめそうだからというのもありますが、チームでの練習があまりにひどいからということも理由(*1)です。
また練習場所(ただの公園。雨が降ると途端に使えなくなる)もいまいちで、狭いスペースで練習するので、いざ試合になると広いフィールドでどう動いていいのかわからないというような場面がよく見られました。

試合での指示がいまいち

サッカー未経験者の私ですが、それでもこの指示はどうかなと思うことがよくありました。
例えば、スローインを投げる方向はダウンザラインだけ、とか。いや、まあ確かに後ろに向かって投げてボールを失うと、途端にピンチになるので、意図はわかるのですが、相手チームにもばれて投げるスペースがないような状態でもひたすらその方向に投げさせるのです。いや、そんなに気にするなら普段の練習で1回でもやったらええやんと思いました。
また、ボールをダイレクトでクリアするなというもの。どんな状況でもボールをコントールしてからという指示。これも意図はわかるんだけど、状況的にシンプルにクリアしたほうがいいこともあると思うんですが。例えば自分たちのゴール前とか。
さらにオフサイドがあるにも関わらず、1人のフォワードを相手のディフェンスラインの後ろに配置しておくこと。先ほど述べたように転がったボールをダイレクトで大きく蹴りだすことは禁止されているので、フォワードがその位置にいることの意味がないです。そもそもオフサイドだし。

というような状況で、練習もいまいちだし、試合もいまいちだなぁとずっと思っていました。
いくら短期的に勝ちにいかないにしてもこうも試合を放棄したようなことばっかり続くと選手達もだんだんやる気がなくなってしまいます。

現在

というわけで、春シーズンの試合を最後に所属していたチームを辞め、現在、絶賛チームを探し中です。
息子もチームを気に入っていましたし、キャプテンだったので葛藤があったようです。ですが、サッカーが好きでどんどんのめりこんでいる息子はもっと競争が激しいチームで挑戦してみることにしたようです。

しかし、新しいチーム探しというのは難しいですね。完璧なチームは存在しないと頭では理解しているつもりですが、ここが気に入ってるけど、ここはなぁみたいなことばっかりです。満足のいくチームに所属できることを祈るばかりです。

良かったこと

息子がサッカーをやってくれて、良かったことはたくさんあります。

サッカーと通じて自分に自信が持てるようになったこと

前編にも書いた通りですが、息子はシャイで人見知りでしたが、ことサッカーにおいては積極的になりました。また、ピックアップやいろいろなチームの体験、サマーキャンプに行った結果、誰も知り合いがいない状態でもサッカーであれば大丈夫という意識になりました。チームにおいてはチームメートの模範になれるよう頑張っており、声も積極的に出していました。
サッカーを通じて、息子のこのような成長を見れたことはとても喜ばしいことです。

親として子供のサッカーの試合を楽しめたこと

子供のサッカーの試合を見ると、勝てばとても嬉しいし負ければ悔しい。普段のスポーツ観戦以上に熱が入り、楽しめました。

親と子の共通の話題ができたこと

FC24やサッカーカードの影響で、息子のほうが各チームの選手たちに詳しい状態です。「xxがxxに移籍するらしいよー」といった話題で子供と盛り上がれるのでとても嬉しいです。

以上になります。
次の1年が始まるのが楽しみです。