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リハビリ職として

これまでやってきたこと

私はこれまで色々経験させてもらってきました。

当時の「慢性期」と呼ばれていた時代に始まり、最もトレンドだった「回復期」。「急性期」も少し経験しました。

「通所リハビリ(デイケア)」、「訪問リハビリ」、「通所介護(デイサービス)」。

有料老人ホームは経験ありません。

あと治療院での自費のリハビリ、美容クリニックでのボディケアも経験しました。

あとは健康経営サポート、化粧品のプロモーション、一般社団法人運営、株式会社経営、あとは個人事業主。

研究発表は10-15回ほどでしょうか、経験しました。論文は2本(原著とかそういうなんかすごいやつではないですが)、講演はどうでしょう、20-30回程度かと思います。自分の法人入れてもいいならきっと200回とか300回はいくのではないでしょうか。

最近は商談の回数も本当に増えて来ました。日本の企業様とは専門性を問われることもあれば、パラレルな視点を求められることも大いにあります。ここのところ海外との商談も多いですが、これは本当に精神と体力が披露困憊になります。

結構ここまで来るとなんでも屋でして、本当に自分でも驚くほど何でもやってきました。

マルチ商法の人と思われがちですが

何年か前にマルチ商法やっている人と思われてたこともあったり、もっと大きな権力者に動かされていると思われていたりしたこともたくさんありました(トラウマでエゴサーチばかりしていることもありました)。

特にマルチ商法の方は本当に迷惑でした。人違いなのに何回も間違われて本当にいい迷惑です

ちなみにマルチ商法は学生の頃からよく声を掛けられる方でしたので、人生勉強もたくさんできておりまして、ビジネスモデルなども理解した上でお断りしています。「マルチってよく言われるけど違うんだよ」とか「商品が本当にいいからマルチじゃないよ」という近しいやつもお断りしています

もっと大きな権力者はいいのか悪いのかおらず(エンジェル投資家がいたらもっと色々できるはず)、多大な影響を受けた方などはこれまでにもたくさんいらっしゃいますが、ビジネスの点ではそういう動かそうとする感じが見えちゃうと反発してしまうタイプなので、あくまでも自分がやりたいかどうかで判断したいタイプです。繰り返しますが、影響を受けた方々はたくさんいます!

リハビリ職種の素晴らしいところ

と、そんなこんなでいろいろしてきたわけで、リハビリ職の良さもそれなりに見えてくることもあります。

学生のころから学んできた「短期ゴール(STG)」「長期ゴール(LTG)」ってありますよね?

あのような視点は本当に社会でも役に立つ知識というか技術というか。

無鉄砲な私ですらそう思うのですから、立派にリハビリ職種をされている方は本当に素晴らしいと思います。

ゴールまでを決めて、それに向けて途中経過で何が必要なのか。

それを達成するには短期的なゴール設定はどうすればいいか。

これはビジネスでもKGI(Key Goal Indicator)やKPI(Key Performance Indicator)と呼ばれるツリーを構成するうえで非常に役に立つ考え方です。

そして、このツリー構成のために重要となるのが「PDCA」だと言われています。

しかし。

PDCAってなに?

という質問がしたい方はぜひコチラを読んでみてください。

うまく使わないとPDCAに振り回されることもおおい、というまさに本末転倒な展開になることもあります。

KPIもKGIも、またリハビリ業界のSTGもLTGも。

PDCAやSMARTなどをベースにすることによって、ゴール設定にエラーが生じた際にどうにもわからなくなってしまうこともある、という点は重要な課題です。

ここで誤解してほしくないのはPDCAやSMARTは悪者でもなんでもないし、STG、LTGを立案することが意味がない、と言いたいわけでもありません。

すべて非常に重要なものです。

重要なのは相手は「ひと」であり、イレギュラーが起きるのが私たちの業界ですよ!ということです。とっさに急変があったときなど、どのように対応するかをPDCAサイクルで考えている場合ではないからです。

じゃあ計画できないよ!というあなたに

ここのところ、対応力が非常に重要視されています。

そこで注目されているのがOODAループです。

でもOODAが誤解されやすいのは、「PDCAに取って代わるもの」というやつです。

そして「うまく使い分けましょう」、という意見もたくさんありますが、どうやら違います。

https://iandco.jp/ooda/oodapdca/

私はこの方の考え方に賛同しています。

OODAループでは、現場の即断即行のために直観が使われます。瞬時の判断が重要なのです。なお、直観はスピリチュアルな直感とは違います。
直観は、並列分散処理をこなす大脳皮質と脳幹をつなぐ大脳基底核の「尾状核」Caudate Nucleusで司られることが明らかになっています。脳がニューラルネットで発想し、約500ミリ秒後に行動します。
直観による処理速度の反射力を生かしたのがOODAループです。PDCAが行動の判断までに、計画を立てているのと異なります。計画作成を高速化してもそれは時間単位あるいは日単位、週、月単位になります。
直観の脊髄反射でうごく直観OODAループによって、ここ一番のプレゼンテーションやディベート、ディスカッション、意見交換、説得といった場面で成功します。ジョンボイド自身、直観による反射力を活かしたOODAループがあまりにも凄まじい成果を出すので、一時期公表するのをためらっていたというほどです。
〜中略〜
OODAループは、想定外のことが起こるVUCAの世界を前提にしています。VUCAとは、不安定で Volatile、不確実で Uncertain、複雑で Complex、曖昧な Ambiguous 世界です。
私たちが接している日常がどのような状況かによって行動が異なってきます。状況と行動の関係を体型立てて定義し、OODAループの世界観:VSAと対応づけたのがVUCAフレームワークです。

*VUCAとかVSAは今回は意識せず!興味あれば調べてください。ちなみにVUCAは今後とても重要な考え方だと思っています。また取り上げます。

リハビリテーションを実践するうえで、OODAループを回転させ続けられるか、これは非常に重要です。

まず、臨床で計画を立案したあと、OODAを回転させるために仮説検証を即時に行うことで、その力を養うことができます。実践での思考ループが最も有効な鍛え方だと私は思います。

そのうえでPDCAサイクルを有効に活用する。医学的には医学情報の勉強をするなどでしょうか。

このあたりが重要に思います。

私達リハビリの世界ではこれまでゴール設定をたて、それに向けて計画を立て、実行する、というクリニカルパス的な発想で行うことが良しとされてきました。

それはそれで重要なのは本当にわかっていますが、高齢化に伴い、また病気の多様化、複雑化、重複化、に加えて社会環境因子、個人因子も同時に考えましょう、というICFの思想も積極的に取り入れられるようになりました。

想定外を瞬時に判断する力、それはまさに臨床力であり、医学的知識の実践です。

「Medicine is a science of uncertainty and an art of probability.(臨床医学は不確実性のサイエンスであり、確率のアートである)」
ウイリアム・オスラー(William Osler 1849-1919)

実践の際に、自分自身にどんな目的を持ってリハビリをしているかを問うこと、これを私は意識しています。

またいつか、STGとLTGに付け加えたいこと、も書いてみます!

*今回は「リハビリ」という言葉を多用していますが「所謂リハビリ」です。一般的に使われるポップなワードとして捉えてください。

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