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ネングの納めどき。

2024.3.23.sat

朝食ヨーグルトを食べてしまい呆気なくキャンセルしてから早4年…。推奨年齢をとっくに過ぎてもシラバクレて、逃げ続けてきた胃カメラ(内視鏡検査)。さすがに、さすがに、いまやらないと一生やらない気がして。本日、年貢の納めどきを迎えた。

会社の健診では同僚が胃の検査をしているのを目撃したことがある。

苦い顔でバリウムを飲み、張り付けにされ、360°ぐるんぐるん大回転。何歳が老けたような蒼い顔で退出。下剤も飲んで、その後は帰宅まで常にトイレを気にする1日。

ちょっと…1度に降りかかる困難が多い過ぎはしませんかね。

そして、この同僚曰く。
ここまでしても、胃カメラを飲んだ方が精度が高い。のだそう。ええー!

バリウムで胃を固め(?)、大回転に耐えても、結局はレントゲン撮影なのだから。上手く撮れた撮れない問題は拭えないなんて…。それなら、カメラを突っ込んで「直に」見た方がいいやね。馬鹿正直な発想だけど、これが正解。

ここまで決意しても、
まだ。嫌だ。腰が重い。気が重い。(朝から雨降ってるし。)

せめて苦しくない方法で…
最近よくお茶を飲んでもムセルようになったので、口から胃カメラを飲むのは、生還する自信がなかった。かかりつけドクター推奨の「鼻から」を選択。

検査は5分ほどで終わった。

"鼻から挿れる内視鏡検査"は本当に楽だった!
無痛のまま終わってほしい。と願い続けて夢想していた最良パターンがそのまま再現されたかのよう。
それよりも、最初に行った鼻と喉への麻酔が怖くて。呼吸器が麻痺する感覚にパニックとなって、空中で少し溺れかけた。

かかりつけドクターは消化器系の専門。この安心感よ。
はい。いま気管を通りますー。
はい。胃に着きました。
はい。このまま奥までいくのでお腹が押される感じするかもー。
と、解説付き。嬉しい。

ニンテンドーSwitchのジョイコンを振り回すかの如く、ダイナミックな操作で次々と画像撮影が進んだ。

わたしの身体なのに、これまでの人生で1度も見たことがなかった場所があるなんて。この不思議な感覚。
真紅の胃を見て、おお、頑張ってくれて。これまでありがとう。って愛しい気持ちが生まれる。

指摘としては2ミリのポリープがひとつあったけど、良性悪性以前のつるんとしたコブのなので、このままでも大丈夫だそう。ひと安心。(危なかったー汗)

いつの間に。わたしの知らないところで。無自覚に変化が起きているなんて…
つくづく身体は自然であるという事を実感した。
文字通り「自分自身」なのだから、ココロや振る舞いで細部までコントロールできると思ったら大間違い。

たった2ミリの変化でもこれが悪性だったら生死に関わったかも知れない。
自然と同じで、予測できない時間経過の積み重ねで今を生きている。
そんな、ギリギリのバランスを生きている。

でも、「自分自身」を過度に恐れることはない。
それよりも感謝と愛しさが増したほどだ。ありがとう。これからも。

そんな「自身」を労わる事はできる。
今夜は温かい塩ちゃんこ鍋を作り、野菜を多く採った。

シメは胃に優しい雑炊にした。

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