会社を潰された話⑥

今回は社長の神川くんの話でも書こう
彼は自分の元職場の同僚で趣味も合うし結構仲が良かった、転職した後もなんだかんだ遊んだりしていた、次の転職をして3年が経った頃、彼から相談があった、①で書いた通り彼は仕事中の怪我で会社を休んでいたのであった。
業種は書か無いけど、この業界体も頭も使うし日勤も夜勤もある、そんな中で怪我したもんだから回復を待てば復帰できるのかと思っていたけど、どうも後遺症が残るぐらい重く、会社からは辞めてくれの圧がかかっていた。
これは自分も経験したことがあるが、中途半端な会社は労災で負傷した社員を労災の補償を受け取っている最中に復帰させずに切ってくる様に仕向けてくる。
そんなわけで彼は会社の寮に住みながら労災休暇を取得し結構肩身が狭い思いをしていた、そんな中自分で仕事をしなきゃと思ったらしく相談して来たので、友人だし受けることにした。

ここでこんな事を書くと言うのは縁が切れてると言うのもあるからかけるのだけど、今現在彼は何処かにバックれてます、何故そうなったのかも含め書いておこうと思う。

会社設立の流れから浅田の事は先の通りで、神川くんは会社で何をしていたのかと言う事なんだけど、彼は初めの頃はそこそこ売り上げを上げてはいたのだけど、後半は全くやっていなかった、彼は何故か物腰が重く何をやるにしてもすぐに動かない、労災の件で弁護士を紹介したのだが、その対応もすぐにはやらないで弁護士がこっちに連絡をして取り次ぎをしていた事もある。
ある程度満たされて必要と感じない状態だと動けない様だった、それは手続き関係にもある、初めの頃古物関連や関係各所の手続きに行かなかったのも、浅田がすぐに必要ないと吹き込んだ嘘情報を信じていたらしく、全然やっていなかったし、浅田と言う嘘の経験者が近くにいるから安心して動いていなかったみたい、労災も休業給付の書類をためていたらしい、生活費がやばそうな時に三ヶ月分まとめて申請とか、社員寮で家賃もほとんどかからず、結構低コストな生活と貯金があったから動いていなかったのと思われる。
後に判明するんだけど、労災が打ち切られた時、寮も追い出され彼は生活保護を受給することになる、ここで違和感、会社の収入があるのに生活保護を受けるとは?申告してなかったのではなく、ほんとに売り上げがなかったのだ
初めの商品会議の後数ヶ月はマトモにやっていて、それは自分も見ていたし、帳簿も確認していたのだが、浅田も切っていたので決算書も作れないとの事で、税理士を探して決算書を作ってもらったのだが、通帳も一緒に見せろと言ったが無くしたと、再発行を指示してもすぐに行かない、ここからおかしなことにどんどんなっていく。
ほとんど事務所のことにタッチしていなかったのだけど、彼は事務所の家賃をよく滞納していた、請求書がきて管理事務所に持参していたらしい、これは大家に聞いたので間違い無いと思う。
売り上げがないのにどうやって家賃を払っていたのか、集めた資本金を食い潰していただけで、生活保護を受けてからは生活保護費プラス中古屋へ買取に出したお金で払っていたといい、これも嘘なのだが、とっとと撤退しろと伝え、事務所はすぐにたたませた
じゃあ自分自身の報酬はどうしていたかと言うと、俺はびた一文ももらってなかった、サラリーマンの副業はややこしいし、年金のつもりで育てていくつもりだったから、無報酬にしていたから気づかなかった。

事務所を撤退した時にものすごい量の在庫があることに気づく、仕入れた量の半分も捌いてない、それら全てが7畳の家に押し込まれたもんだから全然生活するスペースがなく、どうやって生活してたのかは謎である、だか彼は会社は続けてやっていくと言っていたので、そこは自立するためにも残しておいたのだが、生活保護を受給している間はほんとに何もしなかった、ほんとに何もしないのである、ネットもないのでWi-Fiルータを貸したのだが、一日中ネットばかりで何もしない
そんな中会社との労災の裁判が始まり、和解金が入ってくるんだけど、そこから彼はまたおかしくなっていった、生活保護も打ち切られ、金遣いが一気に荒くなる、会社のことやれよと言ってもまだ時期じゃないとか、失業保険受給中は会社のことできないとか、一体いつになったらやるんだろうかと見守ってはいたんだけど、その後色々発覚する。
まず会社の運転資金はサラ金から借りていて、全て滞納していた、ネットもないのではなく契約がブラックで出来ない、法人の手続きを調べようともしないから、格安SIMとかも個人名義でサラ金のカードで支払っていたから諸々止められ払えず停止、携帯だけはコンビニ払いだったのでなんとかなっていたのだが、おそらくスマホも新規で持てない
金が入ったのだから入ったのだから全て精算して来いと言っても、サラ金も大して追い込みをかけてこないので放置しているとの事だった。
要するに、彼も何かがおかしかった、こんな状態で会社が存続できるわけでもなく、結果会社は潰れることとなる。

彼の逸話はもう少し続く。

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