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リンパって何でしょう?

解剖学シリーズみたいになってきてるんですけど、一通り喋らないと気が済まない感じになってきたので、またお話ししたいと思うんですけど。

皆さん、リンパって何かわかってますかね?

リンパ管とかリンパ節とか。 リンパマッサージとかリンパドレナージュとかいうのありますよね。

リンパって何なの?っ?ていうのを理解しないでリンパって言葉を使ってません?っていう思いがあって。

本日のお話はリンパとは何ぞやっていうことで話したいと思うんですけど。

医療系の方とかは当然のことながら知ってるんだけど、。

リンパマッサージっていいらしいよっていう漠然とした情報から探してみようか!とか言って。

何かわかってないのにリンパマッサージいいみたいよって!って言ったって。何がいいんだかわかります?

まずはリンパとは何ぞやを知る必要があるんじゃないか?ということでこのお話をしようと思ったわけです。

まず、人間の血液とか液体部分ですね。

液体の供給ということを考えてみると非常にわかりやすいんですけども。

まず、心臓が循環器の中心になってポンプ作用を行っているのは大概の方は知っていると思うし、これはみんな勉強するんですね。
それで、送る方はですね、行きの方は動脈と言うとるわけですね。

それで、じゃあ帰ってくる方はどうなっているの?なんですけど。

皆さん、静脈っていうのは随分勉強されたと思うのでご存知だと思うんですね。

動脈で送って、静脈で帰ってきてるという風に理解している人が多いんです。

じゃあ、リンパ管って何?っていうのがわからないっていう方ね。

ここのところが欠落している方が多いんですよ。

このリンパ管とは何ぞやなんですけど、これは一応心臓へ帰ってくるルートのひとつなんですね。

まず血液が流通する目的を考えてみましょう。

一つは呼吸して酸素を届けて、二酸化炭素を排出することですね。

外呼吸とか内呼吸とかいう話になってくるんですが、 まあこれは置いといて。

酸素を循環させ、二酸化炭素を排出するために循環するこういう役割があります。

これを担っている循環が動脈から静脈の、いわば血球を運んでいるルートなんですよ。

これは非常に明瞭で分かりやすい。

つまり呼吸のための循環です。

もうひとつの循環があるんですよ、実は。

その循環は栄養物質を送るとか、 免疫ももちろん関係しているんだけど。

免疫の方はちょっとまた複雑だから置いておいて、 とりあえず栄養循環を考えてみましょう。

栄養って皆さん、血液のどこに含まれているかわかりますかね?

これね、血球じゃないんですよ。

血漿って言われる透明な成分のところに含まれているんです。

理科の時間に教科書に出ていたとおり、血液を採取してしばらく置いておくと分離しますよね。

血球と血漿に分離するんです。

血漿の部分は、栄養が入っているわけです。

酸素ってどこの段階で血球から離れるの?
酸素が不足した場所にきたら、自動的にそこの部分でパッと離れちゃうんですよ。 血球から。

わざわざ細胞の中に入っていかなくても、酸素の薄いところに行ったら酸素がパッと離れちゃうんですね。

酸素が多いから酸素が結びつく。酸素が薄いから酸素を離しちゃうっていう感じなんですよ。

これが今度、栄養の方はどうなのか?
そう簡単にはいかんのが栄養です。
栄養薄いから栄養離すじゃないんです。

栄養が溶けた成分が細胞の中に入っていくんですね。

細胞の中に入るんだから当然、細胞膜を通ってますね。

細胞膜の中に透明な液体が入っていかなきゃいけないんですよ。

当然、膜のところ通るのに、血球は大きいからそこのところ入れないんですね。

血球って細胞ですから、細胞の中に細胞が入っていくのはちょっと無理なんですよ。大きさ的に。

だから液体だけ入っていく。

透明な液体、これが細胞の中に入ると用語として言い方変わるの覚えてます?
組織液っていうのね。

怪我した時に、血が出ないで汁だけ出てくるときあるでしょ。
あれが血漿成分です。場所が変わると細胞液って言うんですよね。

細胞液が外に出たらまた名前が変わるんですよ。

栄養を渡して細胞の外に出てくる。

細胞の外に出てきたこの段階でまた名前が変わってリンパ液!

そのリンパ液になったやつを回収してきてるのがリンパ管というわけです。

このリンパ幹の集まってきたトコにリンパ節と呼ばれるのがあります。

風邪ひいたりして外敵が入ってきたりすると、リンパ節が腫れたとか聞いたことがあります。

リンパ節で外敵との戦いが繰り広げられてるわけです。免疫のね。

リンパ液を回収してきた管がだんだん合流して心臓に近づいていって、ちょうど胸のあたりで合流するんですよ。

静脈と合流して、それで心臓に戻るという流れになっているんですね。

だから簡単な説明をするならば、行きは動脈1系統で流れていって、 帰りは静脈とリンパ幹の2系統で回収してきている。

つまり、血球部分と血漿部分を別々に回収してきている。

こういうことを理解していないと、リンパとは何ぞやがよくわからないのです。

動脈は深いところにあるんですよ。

供給がストップしたら一巻の終わりですから。供給は体の中にあり、太い管で送っているんです。

回収は体表面の方にあって、体表面の方で順番に送られていく。

最悪、多少は漏れ出てもしょうが無いなという感じの構造になっているわけです。

心臓から血液を送ったら、地球の引力で引っ張られて勝手に下に降りてきます。

だから送る方は送ってやるという作業はあんまりいらないんです。

回収してくる方は重力に逆らって、遡ってきますから 滞りがちな流れを外から人力で心臓に戻してやる。

これがマッサージと言っているやつなんですね。

それのリンパに着目したのが、リンパマッサージとかリンパドレナージュとか言っているんだけど。

この静脈とリンパって、そんな区別つきます?

両者大して変わらんですね実は。

蓋を開けるとしょうもない話ですいません。

リンパのこと、ある程度わかりました?

https://cdncf.stand.fm/audios/01GZX261WZKDG1BDA2WTFCPVBG.m4a

00:24 リンパとは何かわかってますかね?
01:06 リンパとは何ぞや
02:00 リンパ管とは何ぞやなんですけど
04:48 栄養循環を考えてみましょう
06:01 酸素供給に関する話題
06:14 酸素の血球からの離れ方についての質問
06:55 栄養が細胞に入るための仕組みについての質問
08:36 リンパの流れとリンパ液の回収についての話題

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