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【部活】男子校合唱部の意外な特技と奇妙な体験

今回は「#部活の思い出」というお題に挑戦したいと思います。

僕は普段「なにか運動をされている方ですか?」と言われる風貌をしているようなのですが、実を言いますと……。

高校時代は合唱部でした。

しかも、男しかいない合唱部。きょう、あなたは未知の世界を知ることになる……!

鍛えられた「のど」と「?」

うちの高校は顧問の先生が本格的で、県内ではなかなかの強豪でした。東北大会の常連。全国大会にも何度か出たことがあって、毎年そこを目標にしていました。

歌っていたのは、ほとんどラテン語の宗教曲。で、特徴的だったのが……。

カウンターテノール

そう、裏声で歌うアレ。もののーーけーーたちーーだけーーー🎵ってヤツ。『もののけ姫』で一躍有名になったのは1997年ですが、うちの合唱部ではそれよりもっともっと前から取り入れていたんです。

合唱部では大体4~5つのパートに分かれるんですが、僕はというと……。

カウンターあり⇒その1つ下
カウンターなし⇒1番上(トップテノール)

を担当していました。

人間って面白いもので、歌っているうちに高い音も出るようになっていくんです。運動と同じ。個人差はあるけど、ある程度までは高くなります。

僕も入学当初はそこまで声は高くなくて、実声では「ソ」が最高でしたが、最終的には「シ」くらいまでは出るようになりました。

カラオケに置き換えると、TM NETWORKで精一杯だったのが、L’Arc-un-Cielを気持ちよく歌えるようになったくらい🎤

そして、鍛えられたのは「のど」だけではありませんでした。

「耳」!

絶対音感とはちょっと違うと思うんですが、微妙~~~~~な音程のズレを感知できるようになるんです。それこそ、10分の1音とか20分の1音とか。

全体練習のとき、先生が指揮をしながら指示をしてくるんですね。「80分の5音高い」とか「50分の2音低い」とか、何故か約分できる数字で笑 それを聞いているうちに身についていく。

大会前はハーモニーディレクターという装置を持ち出して、本来440Hz(ヘルツ)の「ラ」を442Hzに設定して練習していました。理由は覚えていませんが😅

しかしこの能力、社会に出てから役に立ったことはあまりないです。むしろ、音程のズレが気になって「ぬお~っ」ってなることのほうが……😱

忘れられないランバージャック・デス花見

ちなみに、うちの合唱部は新入生からの人気がありません。しかし、不思議と20人ほどは入ってしまう。勧誘して、もてなして、説得して。どの部活に入るかを決めかねている浮動層を狙うわけです。

僕の場合はちょっと特殊でした。

高校入学直後に行なわれた、ある伝統行事(↓)で応援団にロックオンされてしまいまして。

拉致・勧誘されて「あわわわわ」となっていたところを、合唱部の先輩が助けてくれたんです。

「合唱部に入りなよ」
「うちは強豪だから、応援団も文句は言わないよ」
「それに」
「女子校とのイベントに参加できるよ💗」

この流れで、入部しない人っています? いませんよ!👈反語

ということで、応援団を振り切って女子校とのイベントに臨んだ僕。

しかし、そこで待っていたのは違う種類の地獄でした。

開成山公園という桜の名所で花見をしたんです。相手は『SLAM DUNK』の山王工業みたいな名門で、全国制覇を十何年連続で成し遂げている女子校。

部員はうちの2倍以上、100人を超えているわけです。

桜の下でいくつかの円をつくったんですが、どうしても人数のバランスが取れない。二重丸になってしまうんですね。◎の内側が僕らで、◎の外側が相手。互いに面識があるわけではないので、会話も弾まない。それでいて「何かやれ」の雰囲気。

まるで、ランバージャック・デスマッチです。

<ランバージャック・デスマッチ>とは
プロレスの試合形式のひとつ。リングの四方をレスラーたちが取り囲み、落ちたレスラーを押し戻したり、攻撃したりする。

楽しみにしていた花見なのに、空気が寒い🥶 めっちゃコキュートス。今も忘れられません。

結局3年間お世話になりました

それでも、楽しかったんでしょうね。3年間、なんだかんだと最後まで退部しないで続けました。

卒業して四半世紀が経ち、先輩たち、同期たち、後輩たちのほとんどと交流が途絶えてしまったけど、どうしていますか?

奇跡的にこのnoteを見たなら、連絡をください。飲みに行きましょう。カラオケに行きましょう。僕はまだ歌えるよ笑

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