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「放送作家」関の成分表

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🌟僕の心が丸裸になってしまう文集🌟放送作家はどんなことを考えるか🌟亡き妻との思い出🌟シングルファーザー奮闘中🌟たまにはオリックス愛も語らせて笑🌟
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#文章術

伝えたがりな書き手による〝全部乗せ〟文章。タイパは最悪。

「タイムパフォーマンス」という考え方が定着してきています。 如何に時間をかけることなく大きな満足を得るか。コストパフォーマンス(費用対効果)の時間版ですね。「タイパ」「タムパ」と略されるようです。 さて、今回はそんな「タイパ」が最悪になってしまう文章のお話です。 端的にまとめるのが苦手。 伝えたいことだらけで収拾がつかない。 字数(尺)を大幅にオーバーしてしまう。 当てはまる書き手の方は、お付き合いください😊 放送作家として、僕が「タイパ最悪」と思う原稿・映像とは…

未完成の文章に共通点。〝出来事オンリー〟に個性なし。

僕の仕事には大きなメリットがあります。それは……、 〝未完成〟の原稿・映像を山ほど目にできること。 現在の僕だと週に3本の企画を担当しているので、単純計算で年に144本。途中経過を含めると、その数は何倍にも膨れ上がるでしょう。 長年、それだけの〝未完成〟に触れていると、自然と原因と対策も見えてくるというものです。 今回は、多くの〝未完成〟に共通する〝出来事オンリー〟の文章について書いていきます。 はじめに〝出来事オンリー〟とは? その名の通り、出来事を羅列しただけ

文章構成の王道〝結論ファースト〟には例外があります。

この記事に辿り着いたあなたは「書く」こと「伝える」ことに興味があるのだと思います。 そこで、質問です。こんな定説を目にしたことはありませんか? 「文章は〝結論〟から書く」 読者は冒頭の何行かでその文章を読むかどうか判断する。だから、結論が後回しの構成になんて付き合ってくれないよって理屈ですね。 しかし、あなたが伝えたいこと、その書き方で本当に大丈夫? というのが、今回のテーマです。 この結論から書くスタイル、ビジネスの世界では〝PREP法〟というそうです。 結論

〝長文アレルギー〟は「書けない」のではなく「書き方を知らない」だけ。

創作大賞の募集がはじまって、1週間が経ちました。 大手メディアから書籍化・映像化のチャンスということで、昨年は3万4000もの応募があったそうです。今年はもっと増えるでしょうね。 しかし一方で、 「自分に創作の才能なんて……」 「そもそも、そんな何万字も書けないよ」 と思った方も多いのでは? 長い文章を書くのが苦手。 話がふくらまない。 おもしろさが今ひとつ伝わらない。 実はかつての僕自身もそうでした。そこで今回は〝長文アレルギー〟の方に伝えたいことがあります。

この気持ちを「放送作家の焦れんま」と名付けよう。

〝ジレンマ〟という言葉があります。 あなたにもあるでしょう?  なにかを優先すると、なにかが犠牲になる。 どちらを選ぶか、とても悩ましい。 そんな状態に陥ることが。 もちろん、僕にもあります。 今日は仕事でよく陥る〝放送作家としてのジレンマ〟について。 僕の〝ジレンマ〟とはどんなものか。 それを語る前に、僕が毎週どういう流れで仕事しているか説明させてください。 大体、こんな感じ。 <企画準備> ネタ出しとネタ選び。さらに、通ったネタについては取材などに向けて

〝ひと〟を描く書き手に伝えたい。キャラしか勝たん。

『成瀬は天下を取りにいく』という小説が話題です。 10日に発表された「2024年 本屋大賞」でみごと大賞に輝くなど、合計〝14冠〟達成! 著者の宮島未奈先生は、これがデビュー作とのことです。 僕は半年前、書店でこの作品と出会いました。 表紙を見ると、西武ライオンズのユニフォームを着た女の子。 「もしかしてオリックスの描写もある?」なんて好奇心で手に取ると、帯にこう書いてあるわけです。 「かつてなく最高の主人公、現る!」 これは「買い」だと。ストーリー作りにおいて、

放送作家からの〝悪文注意報〟その表現がより伝わるために。

うちの息子と娘はある点でとても対照的です。 例えば、一日で起きた出来事について僕に教えるとき。「あのさ、今日は〇〇なことがあって」と切り出すところまでは一緒なのに……、 その先、話が入ってくるかどうかがまるで違う😅 一方はスッとくるけど、一方は今ひとつ。不思議なことに、3歳年下の娘のほうが昔から伝わりがイイんです。どうして、そんな差が生まれるのか。 話の構成がうまいから? いえ、原因はもっと「そもそも」な部分にあります。 〝話〟の構成ではなく〝一文〟の作り方がうまい

「読みたい」と思わせるには。僕のヘッダー&プロフィール論。

火曜日、こそっとリニューアルしました。 どなたか気付いた方はいるでしょうか? ……ハイ、いるわけもありませんね(反語)笑 実は、ヘッダーとプロフィールを変更したんです。 〝空白の半年間〟を経て、僕の生活は一変。ここ1カ月は家族と病気の記事ばかりに偏っていました。 もしかしたら、読者から「看板に偽りあり?」なんて思われているのでは……、なんて不安になったりならなかったり笑 なので、今回は放送作家な切り口で書きます。 ヘッダーとプロフィールを変えたのは、1年ぶりです。

「伝わる」を提供したいなら、表現の〝スピード違反〟に注意!

むかし、師匠にあたる方から賜った金言です。 「放送作家たる者、一流の視聴者たれ」 〝一流〟と言うと紛らわしいのですが、これは記憶力とか国語力とか、優れた能力を備えた視聴者という意味ではありません。むしろ、その反対。どこにでもいる〝ふつう〟を極めた視聴者を指します。 感性も、知識も、一般的。 そして大事なのが、初見であること。 ありふれた表現に言い換えるなら「受け手の立場になって伝えよ」ってことなんですけど……、 実践するのはなかなか難しいんです。特に〝初見〟の部分が

祝「今日の注目記事」選出。僕なりに理由を考察してみた。

「ねえさん、事件です!」 ……と、古いネタをぶっこんでみましたが、本当に事件です笑 僕の記事が、初めて「今日の注目記事」に選ばれました😮 これは、なかなかレアな体験ですよ~。 noteの投稿数/日は〝2.6万本〟(2020年6月発表)。 それに対し、注目記事/日は〝10本〟ほどですから! 初投稿から、2年半。書いてきた記事は、336本。自分には縁のない栄誉と諦めていましたが、遂に吉報が届きました。 選ばれたのは、こちらです。 それにしても、注目された要因はなんだ

ありふれた題材も個性的に。あなたにも伝えたかった文章講座。

先月、みなさんにこんなお誘いをしました。 放送作家による文章講座を受けてみませんか。 日々、バリバリ番組に関わって培ってきたノウハウをマンツーマンでお伝えしようという試みでございます。おかげさまで、第2弾は受講者が増えました! ありがとうございます😌 きょうは次回に向けての宣伝も兼ねて、講座の内容を一部だけ公開しようと思います。 では、考えてみてください。 あなたは旬の話題について書くことにしました。一体、どんな工夫をしたら個性的な記事になるでしょうか? 旬な話題

【募集】放送作家による〝個性が出る〟文章講座②、参加しませんか?

質問します。あなたは、いくつ当てはまりますか? 🔲 文章を書くのが好きだ。 🔲 自分の文章をもっと読んでもらいたい。 🔲 文章の意見・感想を聞きたい。 🔲 より伝わる文章を書きたい。 🔲 個性的な文章を書きたい。 もしも当てはまるものがあったなら、僕に手伝わせてくれませんか? 放送作家による〝個性が出る〟文章講座🖋 第2弾を開講しま~す📣 この講座は放送作家の僕が、培ってきたノウハウをマンツーマンでお伝えするものです。 『報道ステーション』で松岡修造さんのコーナーを

高校野球でペッパーミルが賛否。議論すべきは言い分ではなく……。

センバツ高校野球で起きた出来事が、物議を醸しています。 今、侍ジャパンの選手たちが流行らせている〝ペッパーミル〟のパフォーマンス。それを東北高校(宮城)の選手が行ない、審判から注意されたのです。 これに対し、東北の佐藤洋監督は「なんで、子供たちが楽しんでいる野球を大人が止めるのか」と問題提起。「駄目な理由を知りたい」と訴えました。 すると、高野連は選手の気持ちに理解を示しつつも「不要なパフォーマンスは従来より慎むようお願いしてきた」との見解を発表。 ネット上では、まさ

〝個性〟の正体とは? あなたにも受けてもらいたかった文章講座。

先日、2周年を記念して募集したこちらの企画……、 「放送作家による〝個性が出る〟文章講座」🖋 スルーされてしまうのではとハラハラしていたのですが、おかげさまで無事に実現することができました。はじめましての方からも応募があって、うれしかったです。ありがとうございました😌 参加者の方からは「次があるなら、また受けてみたい」との声を頂きましたので、今年はどんどん機会を設けていきたいです。 さて、今回は〝個性〟というキーワードで文章講座を行いました。ここで、あなたに質問です。