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「放送作家」関の成分表

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🌟僕の心が丸裸になってしまう文集🌟放送作家はどんなことを考えるか🌟亡き妻との思い出🌟シングルファーザー奮闘中🌟たまにはオリックス愛も語らせて笑🌟
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2022年9月の記事一覧

たった一文を意識するだけで、あなたの文章は劇的に変わります。

昔、僕の原稿はちょいちょいこんな指摘を受けていました。 「なんだか、構成がつるつるしている」 変わった言い回しですよねー。意味はというと……、 つるつる=凸凹がない 凸凹がない=尖っていない 尖っていない=印象に残らない ってことみたいです。 この〝つるつる病〟が発症すると、取材はおもしろかったのに、原稿はつまらないという現象が起きます。現場でおもしろく感じた部分は入れているのに、なぜかつまらない。 不思議でしょう? 実はこの病にかかる方、僕を含め業界にはたくさ

心を揺さぶるストーリーのコツ、宗選手の涙で再認識しました。

ディレクターから構成の相談を受けたとき、今ひとつ感情移入できない場合に使うアドバイスがあります。 心を揺さぶるストーリーにしたいなら……、 〝高低差〟をできるだけ激しくすることだよ。 一体、どういうことなのか? 今回は教材を用意してみました。 ハイ、おとといの試合ですね。 僕は久しぶりに叫びました。泣きそうになりました。 実はこの試合、宗佑磨という選手を主人公として見ていくと〝高低差〟の効果がわかってくるんです。 では、なにが起こったのか説明していきましょう。お

僕の心に火を灯した、オリックス中嶋監督〝覚悟の采配〟

昨季、25年ぶりに優勝したとはいえ、長く暗黒期にいたオリックス。 しかも、今季は主力が相次いで離脱したり、不調だったりで「連覇だなんて、おこがましい」なんて思っていたんです。 しかし……、 そろそろ期待してもよろしいのでしょうか? 9月8日時点での順位表を見てください。 シーズン最終盤にもかかわらず、首位とのゲーム差はなし! なにより、きのうの西武戦における勝ち方が素晴らしかった! 僕の心に火を灯してくれたのは、中嶋監督の采配です。 話はおとといに遡ります。

話題の『あかね噺』を読んで「それな!」と思わされました。

先日、『次にくるマンガ大賞 2022』の発表がありました。 コミックス部門のTOP3には……、 1位『メダリスト』(つるまいかだ/講談社) 2位『ウィッチウォッチ』(篠原健太/集英社) 3位『あかね噺』(原作:末永裕樹 作画:馬上鷹将/集英社) 週刊少年ジャンプの作品が2つ。 ひとつは2位の『ウィッチウォッチ』 篠原先生は流石ですねー。これで『スケットダンス』『彼方のアストラ』に続くヒット! 一方、3位の『あかね噺』は初連載の先生方による作品です。 しかし、単行