〝どんより雲に愛された男〟の話。
なんて歌い出しの曲がありますが……、
友人のひとりに、それはそれはキョ~レツな〝雨男〟がいます。
小中高と同じ学校で、よく仲良くしていました。
そもそも、彼はどうして〝雨男〟認定をされてしまったのか。それは、あまりに見計らったようなタイミングで雨が降るからです。
僕が家を出るときは晴れているのに……、
彼の家に着いて呼び鈴を鳴らすと、どんよりどよどよ。
玄関から出てくると、しとしとぴっちゃん。
雨粒たちによる、シュプレヒコール。
まあ、そんなことが長い付き合いの中