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初めて酒でつぶれて見えた世界

ダメになればなるほど優しくなっていくような心地よさ

先週、人生で初めて酔いつぶれてしまった。こんにちは世界。あれから3日経ちましたが未だ喉がガサガサ。ハロー3日酔い笑

会社の同僚たちとサッカーをして、汗をかきまくったあとのとても危険な状況でその場のノリですごいペースでお酒を呑んでしまい1時間くらいで昇天。笑

僕は元々お酒が強い方で大学時代はいわゆるザルだった。でも、バカのみするのはあんまり好きじゃないし、大学1年の夏くらいからはそもそもそんなに飲み会に行かなくなった。(お金がなかったのもある)

社会人になってお酒を呑む機会が増えたけど、昔よりお酒が弱くなったことは自覚していたのでセーブする意識はあったのだけれど、「1度も潰れたことがない」という歴史により自分のアルコール耐性を過剰認識していたのだと思う。

お酒につぶれて見えた世界

お酒に酔って記憶が断片的になるのも、介抱されるのも、お酒で吐くのも、全てが初めての経験だった。

人を介抱するのはやぶさかではないのだけれど、僕は「絶対に自分がその立場になりたくない。」と思って頑なさにセーブして生きてきた。

酔いつぶれた人が翌日やたらと謝りまくる姿や、記憶の断片を回収する借り物競争に出かける姿(笑)を惨めに思ったのかもしれない。

そんな僕が初めて潰れて感じたこと。

罪悪感よりも感謝の方が大きくて

自立歩行ができなくなり後輩の部屋まで運んでもらった。せっかく買ってくれた水も指先に力が入らずどこかで落っことしてしまった。後輩の家に着くなり家主より真っ先にベッドに直行して寝込んだ(ような気がする。夢か現実か謎)

朝起きると僕はベッドで寝ていて、後輩は床で寝ていた。あちゃーって気持でいっぱいになった。だささを極めた先輩像。

はじめは罪悪感が来たんだけどそれよりも感謝の方が大きかった。二日酔いの僕はとにかくみんなありがとうって気持でいっぱいだった。なんかその場にいたみんなのことが前より好きになった。

反省会をした後、後輩と2人で仕事のこととか好きなこととか昔の思い出とか将来のこととかを語り合った。とてもいい時間だった。外からの風が気持ちよくてエモみだった。

なんというか僕はもっとお酒に潰れたらもっと自分のことを嫌いになったりとか、みんなに嫌われないかなとか恐怖するようなイメージがあった。でも意外とそんなことはなかった。いやみんなは呆れたのかもしれないけど僕は一人で勝手に好きになって喜んでいるっていう。笑

自分にかけた呪いが溶けていく。

つぶれてはいけない。つぶれるのは嫌だ。それは自分が無意識に自分にかけた呪いだったように思う。

酒つぶれを経験して、僕は前より自分に優しくなったし、これから人に対してもっと優しくなれるような気がしている。僕は酒につぶれるような人を無意識に見下していたのかもしれない。だけどその感じがなくなった気がする。

ダメになって誰かに助けられた、愛情をもって接してくれたという感謝の循環を誰かに届けたいと思っている。

他人がするのは許せるのに自分がするのは許せないことってあるよね。特に「こうしなきゃいけない」とか「こうするべきだ。」っていう義務感からくるもの。それは自分にかけた呪いなんだと思う。手放してみると意外とちっぽけなプライドだったんだなあって気づかされたりする。

何かを守り続けて生きることで、「他の人にはない特別」を得ることもできるけど、何かを捨てて「そっち側」に行くことでわかる居心地の良さもあるんだなあって。人生やり直しは効かないものだけど、これだからなんだかんだ生きることは面白くて豊かだ。

生きた分だけ頑固になるんじゃなくて、生きた分だけ優しくなれるスタンスを選びたい。

P.S.翌日も翌々日もつらすぎるので正直2度と酒にはつぶれたくない。笑

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