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Qwazaar + Batsauce - Stoned Giant (2021)

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 フロリダ州ジャクソンビルを拠点に活動するプロデューサーBatsauceと、シカゴのラッパーQwazaarのコラボレーションアルバム。ジャズやファンクからと思われるサンプルを軸としたBatsauceのビートは、確実にファンキーだけど底抜けに明るいというわけではなく、どこか影を感じるサウンドだ。全体的に音の鳴りがクリア過ぎず、温もりを感じるようなミックスも、作品全体の印象に大きく影響しているように思う。終始落ち着いたQwazaarのフロウもビートの雰囲気に違和感なく溶け込んでいて、ラッパーとビートメイカーのコラボレーション作品ならではの楽しさが味わえる。
 これから夏本番を迎えるというのに、夏至を過ぎて夜の訪れが日々早くなることに寂しさを覚える今の季節にぴったりの作品。L'Orangeあたりの現行のアンダーグラウンドヒップホップが好きな方は気に入ると思うし、ファンキーなサウンドという意味ではJurrasic 5の初期作が好きな方にもおすすめ。全体で20分くらいの尺なので、普段メジャーな作品しか聴かないという方にも聴きやすいと思います!


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