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Marc Rapson - Dark vs Light (2021)

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 ロンドン北部に位置するハートフォードシャー在住のプロデューサー/キーボーディストMarc Rapsonのアルバム。インストゥルメンタルが中心の構成だが、ヒップホップやジャズを基盤とした様々な表情のサウンドを、UKらしい洗練されたフィルターを通して聴かせてくれる。途中に挿入されているヴォーカリストとラッパーを迎えた2つの楽曲も、それぞれアルバム全体のイメージを損ねることなく、素敵なアクセントになっている。
 彼のサウンドは個々のパーツの音色が瑞々しいほどにクリアなのだが、楽曲の方向性によるものなのか、それでいて一種のビンテージ感も備わっている。とくにパワフルなドラムサウンドには圧倒される。このドラムのためだけにアルバムを聴く価値があると言ってもいいくらい、特徴的で魅力溢れるサウンドだ。終盤に登場するRoy Ayers "Everybody Loves The Sunshine"のカヴァーも素晴らしい。
 UKのヒップホップやクラブジャズが好きな方はもちろん、古い例えで恐縮だがThe Ummahあたりのサウンドが好きな方にはおすすめ!イギリス南部の都市ボーンマスに拠点を置くレーベルFuturistica Musicからのリリース。良質な作品が多く、こちらのレーベルも大推薦!


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