見出し画像

Ray Foges - N!gg@ (2020)

画像1

画像2

 1996年頃のジャケ無し12インチ乱発期のアンダーグラウンドヒップホップをチェックしていた人にはお馴染みのグループAdagio!のメンバー、Rayme SupremeがRay Foges名義で2020年にリリースしたソロアルバム。Adagio!の作品をチェックしていた人ならば、ジャケットのタイトルの書体に反応するだろう。当時はミニマルなサウンドが特徴的だったが、本作では楽曲ごとに表情の異なる豊かな音楽性や、Large Professorにも通じる大人の魅力を備えたフロウなどを聴かせてくれる。いわゆるブーンバップのビートが主軸となっており、中には無駄な装飾を削ぎ落としたシンプルな楽曲もあるので、Adagio!ファンもばっちり楽しめると思う。
 物事のあらゆるタイムスパンが短くなっている現代において、20年以上という時間の経過をポジティブなものとして提示したという意味でも、とても意義深い素敵な作品だと思う。かなり聴き応えのある全12曲!おすすめです‼︎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?