神戸にて(24年3月15日のスケッチ)

風が強い日なのに、陽が射している。

目的地には同類が集まるが、
それぞれに、会話を交わすことはない。

ぼくはここに来るまで独りを感じなかったから
詩が書けずにいた

知らない町のビルの谷間で思った
孤独のないところに詩は生まれない。と、

知らない町なのにベンチが空いていたりして
無防備なのはこの町の風のせい

ぼくはいまどこにも属していないから
詩を書こうとおもった。

もう一度、言う

孤独のないところに詩は生まれない。





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