偽らないように

最近、会社の人とうまく話せない。
心を開こう、自分を知ってもらおう、と思えないのだ。

趣味を聞かれても、やりたいことを聞かれても、
お昼に連れて行ってもらった定食屋で急に話を振られても、本当のことを話せずにいる。なぜだろう。

せっかく近づいてきてくれる人に対して
偽ってばかりの自分に罪悪感を覚えるけれど、
今のところは「これ早くなんとかしないと」
とも思えずにいる。

一方で、家にいるとき。
動画を撮っていると、いつのまにかぼそぼそと喋り出していた。

誰もいないのに話せる。
誰もいないからこそ話せる。

一人だと素直でいられる。

こういうもんなんだろうか。

カメラを回しながら、きっと僕が会社の人と話せない(話さない)理由は、言葉を発した後を考えすぎているからだと、一人きりで話しながら思った。

公園で話しかけてくれたおばあちゃんとか、配達に来てくれたお兄さんとか、Wi-Fiの工事に来てくれたおじさんとか。そのような所謂「赤の他人」にはなぜか自分のことをベラベラと話せてしまう時がある。

それは、きっとその後のことを考えなくていいから。
言葉に責任や重みが存在しないからだろう。

けど会社の人となると話は別だ。
自分がその場を去らない限り、半永久的にその人たちとの関係は続く。だから余計なことを話してしまわないように身構えているんだと思う。

味も笑いもない無難な言葉ばかりを選んでいるのだ。

どこにいても、誰に対しても、もっと自然体でいられたら…と思うけどまだまだ時間がかかりそう。
けどこれも言ってしまえば「今は自分を出したくない」という気持ちに素直でいるんだから、そういう意味では自然体…なのかも。

今日は疲れた、たくさん寝て明日からも頑張ろう。

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