読感:裸の華:桜木紫乃:ばれ無し
年間、文庫本で、小説ばかり、約150冊を読み続けているGGです
久しぶりに読書感想文、始めます
よろしくお願いします
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「裸の華」
ストリッパーの話です
いつもの「桜木節」炸裂で、どんよりした鈍色の風景のなかに染み入っていく静かで深い物語を想像しつつすすきのにいる気分で読み進めていたのですが、、、
予想とは全く違った展開になって、かなりビックリ。まさか清々しい涙を流せる作品だったとは。
ダンサーである前にストリッパーなんですよね、主人公のノリカは
でも、ダンサーなんです
ストリッパーは日本語では「踊り子」というように本来は踊らなければ成立しないはずなんですが、実際のところ「脱ぐ」ことでストリッパーとして活動している人たちもいるでしょう
しかし、ノリカは、踊る場所を、自分の踊る姿を見せることが出来る場所を求めてストリッパーになった人なのです
でも、最後に下した決断は、、、これしか無いでしょ、間違いないです。素敵です。こんな結末、まさか桜木作品で迎えることが出来るとは
ダンサーを「歌手」に置き換え、ストリッパーを「アイドル」に置き換えると分かりやすいかもしれませんね
人は何をするために生きているのか、何をさせるために生きていくのか、悩んだ時に読みたい作品かと
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