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読感:手のひらの京:綿矢りさ:ばれ無し

年間、文庫本で、小説ばかり、約150冊を読み続けているGGが、読んで気になる作品の感想を書いてます

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手のひらの京


京都の三姉妹・・・という単語だけで、ちょっと怖い(笑)。でも大丈夫です、この三姉妹は

やはり京都という設定が効いている。京都という長年にわたる日本の首都だからこそ、この物語の「理不尽」な部分が味となる。

三姉妹のキャラは、内容紹介をそのまま抜粋すると下記の通り

長女の綾香はのんびり屋だが、結婚に焦りを感じるお年頃。

負けず嫌いの次女、羽依は、入社したばかりの会社で恋愛ざたといけず撃退に忙しい。

そして大学院に通う三女の凜は、家族には内緒で新天地を夢見ていた。

この三姉妹設定、ありがちじゃん、と思うかもしれませんが、綿矢の描く「ありがち」は、なかなかのありがちです。かなりのドラマチックですよ、下世話なほどに。それを盛り上げるのが京都ですよ、京都。京都というしがらみが、良い方にも、悪い方にも作用するのですが、最後は・・・読んでのお楽しみ!

綿矢りさ、間違いない


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