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ウバールの悪魔:ジェームズ・ロリンズ:冒険、鉄板、間違いなし

「ウバールの悪魔」(48,49/2021年)

2004年に書かれた作品です。久々に、シンプルなアドベンチャー系冒険小説を読みました。日本においてはシグマフォース・シリーズのエピソード0に当たる作品になります。残念ながら、シグマフォース・シリーズを読んでいないのですが、今のシグマフォースの発端がここにあります。

軍事サスペンスと古代歴史ミステリの融合は映画インディジョーンズをはじめとする鉄板アイテムですよね。本作品の舞台は「アラビア半島」です。アラブの謎を追い求めて、もう大変な災難てんこ盛り。更に、科学的要素で登場するのは「反物質」。オカルトとサイエンスの狭間で物語は躍動します。

もちろん美女も登場。二人の男の間で心揺れるという実にオーソドックな設定も冒険小説としては間違いなし。ちなみに、この恋に破れた方がシグマフォースの長官になって、以後大活躍するというのも実に頼もしいです。

今回の敵は女性です。実は彼女、主人公の元相棒。完全に騙されていた男の復讐劇でもあるんです。でも、完全に復讐の鬼になり切れないところが可愛らしくもあり、よい感じです。

スピード感あふれるエンタテインメント、いかがでしょうか?

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