困っていないことに困っている…?
どうも、好きなお米はヒノヒカリなおじさんです。
最近いろいろな農業系ニュースを読んでいるのですが、ちょっと気になったことがあります。
なんでも、米の取引価格がとてつもなく低下しているとのこと。
令和3年の実りの秋を迎えるにあたって、新型のアレによる外食需要減で去年のお米がダブついているようです。(群馬大丈夫なんですかね…?)
うーむ。日本はカロリーベースでの食料自給率がかなり低かったような…?
私は農家ではないので、Twitterに流れている農家さんのツイートを読む程度ですが、今年も異常気象で夏野菜の価格が乱高下して、出荷するほど赤字の状況もあったそうです。
需要と供給は商売の基本ですし、農家さんも稼がないと事業を継続できないので、断腸の思いで廃棄を選択されることもあると思います。
農家さんの経営の安定は日本の食卓にとって非常に重要です。
話は変わりますが、日本の農業は2つの大きな問題を抱えています。
・農業人口減少と高齢化
・荒廃農地の増加
既に人口減少社会を迎えた日本で、農業人材を確保するのは大変です。
ここから思考実験というか荒唐無稽な話に移りますが、仮に若年層の新規就農で農業人口を2倍に増やして荒廃農地を解消し、食料供給を2倍に引き上げた場合どうなるのか。まず間違いなく需要をはるかに上回る供給により作物がダブダブにダブついて値崩れを起こし既存農家さんの経営を圧迫します。
困っていないことに困っている…?
タイトル回収です。
食の安全保障という観点からみると困った状況ですが、グローバル資本主義的には安い農産物が海外から入ってくるので、困っていない。
技術の進歩で流通や品質管理が向上し、機械化や施設栽培の導入で省面積で消費者のもとに十分な食料を届けられる。
仮に何らかの理由で海上輸送が止まったり、購買力低下で輸入できなくなると物凄く困ったことになりますが、「もしも」に対処すると別の問題が発生する。
荒廃農地の再生…何をどうやって作って、どう利益を上げるのか。
いざとなったら増産できるよう整備した農地を、省力で維持していくのか。
困っていないけど困ったときにはすごく困ったことになる困った話です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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