憧れと劣等感と、妬み

同じクラスのあの子は人気者

面白いことが言えて
先生にも気が利いたことが言える
先生とも仲がいい
かと言って媚びたりせずに実力で勝ち取る
頭も良いし運動神経もいい
足は細くて長い
体育の授業で高飛びをした時なんて
長い足が宙を舞うそれはまぁ綺麗なフォームに
みんな絶句してた。
飛距離や高さなどを賞賛するべきなのに
みんな口を揃えて
『足長、、、綺麗。』

マジでK-POPアイドル

目も綺麗で色白で鼻がスッとしてる
目だけでも可愛いのにマスク外しても綺麗な鼻が出てきて正直「くそっ」って思った

毎日あの子を見る度に粗探しをしてしまう
姿勢、食べ方、喋り方。
背筋は伸びてるし
口いっぱいにほおばっても絵になる
丁寧な時はちゃんと丁寧な言葉を紡ぎ、面白い話をする時は抑揚をつけたりして思わず笑ってしまう

すこしだけ、ほんの少しだけ声が低い。
私が見つけた欠点でもなんでもない
ちょっと引っかかるところだ。

私はどうだろう

特別、頭がいい訳でもなく
足も細いとは言えないし
先生に気の利いた事も言えない
そこまで面白い話もできない
顔は私は気に入ってるけど、それは私の主観で
あの子の顔は誰が見ても可愛いと思うだろう
きっと私が頬を膨らませ、口いっぱいに食べ物をほおばっても、せいぜい豚のようにしか見えないだろう

辛い、嫌だ。

天を恨もうだなんて思わない。
ただ、あんなに完璧な子に初めて出会い
この格差に驚きが隠せないのだ。
芸能人が同じクラスに居るってこんな感覚なんだろうか。
もし本当の芸能人と同じクラスだったら
私は狂うだろう
嫉妬と悲しみで目の前が真っ黒になるんだ。

なんでなんでなんでなんで
なんでなんだ。

きっとあの子はこの先も私のような不特定多数の人間の憧れの的として生きていくのだろう。

ディズニープリンセスじゃん

あたしはディズニープリンセスの中ではアリエルが1番好きだ。
私がアリエルの格好をしたら滑稽だ
でもあの子なら綺麗だろう。

さっき「嫉妬」と言ったけど何に対してだ？
別に好きな人を奪われた訳では無い
あの子が全てを持っていることに対してだ。

強制的劣等感

私は天を恨まない
でもこのままだとあの子を妬んでしまいそう
何を妬めばいい？
そもそも妬むことでしか自分を支えることが出来ない私はなんなのか。
なんなんだ。

それをnoteに吐き出して、
オチもない話として書いている


もし読んでくれた人がいたらごめんなさい
オチ、無いです。
でもなんなんでしょうね本当に

何を恨めばいいのやら、、、