子の想像力、つぶしてませんか?
目の前に、紙、はさみ、テープ。
作りたいものをお好きにどーぞ。
さて、大人のあなたは何を作るでしょうか…
私なら、一瞬の戸惑いのあと、
自分の子供たちが喜びそうな動物やら乗り物を作るかなーー
なんて。
答えのないものを作る面白み
子供はみんなアーティストなのです
パブロ・ピカソの名言ですね。
我が家の子供(幼児)のはなし。
子供に、白い紙を差し出すと、
「はっ!」と何かひらめいて
黙々とお絵かきを始めたり、
自分ではさみやクレヨン、テープを準備してきて、
何かを勝手に作り始めたりします。
自分で考えたお話を、
紙芝居にして絵にしていたり。
紙を好きなように切って、
テープでつなげて架空の生き物を作ってみたり。
戦いごっこ?の武器を作り始めたり・・・
何も指示されなくても、
おのおのが作りたいものを自分で考えてつくります。
自分の作りたいものが完成すると、
大人のところにやってきて「見て~」と説明してくれます。
幼児子育て家庭には、あるあるな光景ですね。
この「自由な時間」こそが、
想像力を育む上では大事な時間なのです。
日常的にこのような光景を体感していると、
オモチャなんて要らないな...
という気持ちになります。
欲しいからと買い与えたオモチャより、
自分たちで作った“何か”のほうが
大切にずっと持っていたりしますし...
子供の想像力を奪うのは大人
子供たちの創作の時間、
どんなふうに接していますか?
大人に余裕があると
子供にこうしてみたら…ああしてみたら…
なんて助言しちゃったりしませんか?
子供の描く絵。
使う色。
赤色じゃないりんごの絵に、
「りんごは赤色よ」とか。
つまらない固定観念を押し付けてしまったり...
大人は、つい、
正解や完成度を評価してしまいますね。
もちろん、子供にとって、
「上手に描けたね」とか
「上手に作れたね」と
褒められるのは嬉しいことです。
ただ、この声掛けをやりすぎると、
子供は「上手に」「正解」を作らないと褒められない
と思うようになります。
これが、発想力を奪う。
リンゴが青色でも、
青空がオレンジ色でも、
そこには、子供なりの理由があります。
だから、子供が自分で作った作品に満足していればそれでいいのです。
むしろ、そのあとが大事。
効果的な声掛けとは?
子供たちが作った作品に対して、
私が意識的にしているのは、
子供たちの物語の中に身を置くことです。
子供たちは、
自分の想像した世界を作品として表出してくれます(創造)。
その世界に触れていくと、
子供たちの世界がどんどん広く深くなっていきます。
「何描いたの?(作ったの?)」
「どこに行こうとしているの?」
「みんなで何しているの?」
「ここはどうして青いの?」
基本はオープンクエスチョン。
答えられる子は、
どんどん自分の世界を語ってくれます。
私は、この時間が大好きです。
余裕がなく、ゆっくり聞いてあげられないのが残念ですが、
子供の想像の世界を深める時間こそが、
子供の発想力を育む時間だと思っています。
そして、自分で考える子につながると。
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