『スポーツジムに通うかどうか、迷って早三年』
3年ほど前に私の家から車で5分位の場所に24時間営業のスポーツジムが出来た。
当時、「新規オープン!入会者募集!」と書かれたチラシが家に届いていた。
そのチラシが入った頃、私は会社の健康診断で「あなたは生活習慣病予備軍です。」といった恐怖の一文が書かれていた。
自分でもお腹周りがぽよんぽよんして来たなとは、薄々感じていたが、気にしていないフリをしていた。
しかし実際にこう医療機関から言われると、堪えるものがあった。
そんな時に届いたチラシであった為、「このスポーツジムは、自分のぽよんとしたお腹の為に出来た運命の場所かも知れないっ!!」
と思い、入会するかどうか考え始めたのだが、時が経つにつれ何だかジムへの入会が億劫になって来て、次第にはジムへ通おうと思っていた気持ちすら忘れてしまっていた。
断じて「仕事終わりとか、休日にジムで筋トレって辛いよなぁ」などと考えていた訳ではない。決して無いのである。
熱し易く冷め易い性格なのだ。たぶん。
また次の年の健康診断の結果で「あなたは生活習慣病予備軍です。」と書かれ、それを見た数日間だけはジムへの入会をしようかと悩むのであるが、ちょっとすると忘れてしまう。
ぽよんとしたお腹だけが、そこに残ったままなのである。
今年の健康診断の結果にも勿論「あなたは生活習慣病予備軍です。」と書かれていた。3年連続で同じ文言である。最早見慣れてしまっている。3連覇なので、殿堂入りさせて欲しいくらいである。
「まぁ3年間現状維持だし、良しとしよう。」と自分を慰めつつも、ぽよんとしたお腹を撫でながら、スポーツジムに行こうかなとまた悩む日々が始まるのである。
ことわざに『石の上にも三年』というのがあるが、この場合は『ジムへの入会にも三年』である。
考えすぎて、身体をムキムキにする前に、頭の中がカチカチのムキムキになってしまう。
腹筋シックスパックになる事を夢見ながら、今日も明日もこれからもぽよんとしたお腹と頑張って力強く生きていくのである。
ぽよんとしているが、腹据えて頑張っていくのである。
ジムに通うかどうかは•••未定のままである。
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