見出し画像

退院後あれこれ

リハビリ入院~退院


2021年11月~12月の2週間。
依存症のリハビリ専門病棟に
入院してきた。

場合によっては
ガンの日帰り手術も
できてしまう昨今、

2週間の入院

というのはどんだけの
大病だよ

と思われるのだが、

依存症というのは

脳の慢性疾患であり、
「中枢神経が致命的に
バグってしまった状態」
なので、

リハビリ
と言っても、

規則正しい生活を
酒を飲まずに送る

というところまでが
基本的な入院プログラム
なので、

傍から見れば、
中年のオジさん
オバさんたちが
二重に施錠された
閉鎖空間のなかで
勉強みたいなことを
したり軽い運動を
したりと、
しごく平和的な生活を送る
だけのなのではあるが。。。

問題は、退院後。

二重に施錠された
閉鎖空間のなかで
健康的な生活をし、
元気になって
退院したとたん。

はた


と、気が付く。
自分はもう自由なのだと。

上述したとおり、

依存症というのは

「脳の慢性疾患」であり、
「中枢神経が致命的にバグ
ってしまった状態」である。

入院のように物理的にバグリ
を「施錠」するか、
メンタルに超高性能の
セキュリティーソフトを
ぶち込み、バグリを「不活化」
(削除は不能)
するしかない。

というのが現代医学上の定説で、

そのセキュリティソフトに
当たるのが

依存症治療の3本柱
1 外来通院の継続
2 抗酒剤
3 断酒会・AAなどの
 自助グループ

私の場合は

1 2004年から通院してる
2 抗酒剤はもう効かない
3 断酒会・AAにはもう10年
 近く行っていない

という状況。

・・・という訳でソフトは機能せず、

退院して4日後、
処方薬OD+再飲酒。
その後、生活動線上に焼酎と
吐瀉物をまき散らしながらの
連続飲酒1週間。

という台本どおりの醜態を
さらしたのだった。


あっけない解決法とその結末


ご存知の方も
多いように、
2019年3月に
セリンクロという飲酒量低減薬
が大塚製薬から
発売されている。

2019年当時は断酒継続中で
飲酒欲求もなかった私は、

あーよかったねー

くらいの他人事だったが、
今回、これは救世主だった。

それほど劇的に効いた。

セリンクロ錠10㎎を1つ。
飲酒の1~2時間前に飲む。
ただそれだけ。

それだけで。
一定量を超えると
酒が飲めなくなる。
一口目はちゃんと美味い。
つまみを楽しみながら
チョイ呑みもできる。

今のところ、
1日目→焼酎720ml(お湯割り)
2日目→同上600ml(お湯割り)
3日目→焼酎250ml(お湯割り)

夕飯時の一人呑みなので、
シチュエーションが変われば
どうか、昼のBBQでのビール
やワインならどうなのか、
色々と慎重に試みていく
必要がある
  ↑
この部分が実は非常に嬉しい(*2)。

(*2)仕事の後に独り呑みの居酒屋を
2件はしごしただけで
ブラックアウトしてしまい、
もう2度と愚かな実験はしないと
心に誓った。

来年は、
穏やかに過ごせれば良いですね。

※ 後日談(2023年6月現在)
その後も「愚かな実験」は続き、
連続飲酒が止まらなくなり、
2022年の一年間に2度の
アルコール専門病院入院を経験。
2023年1月1日から断酒継続中。
現在も厳しい飲酒欲求と手の震え
に悩まされている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?