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325 アジェンダ21


はじめに

今日の教育コラムでは、「World Water Day」に因んだお話しを少ししてみたいと思います。水資源の開発・保全やアジェンダ21の勧告の実施に関して普及啓発を行う日として、国際的に様々なイベントなどが展開されています。この「世界水の日」は、水の大切さや、きれいで安全な水を使用できるようにすることの重要性を世界中で考える日なわけですが、アジェンダ21との関係が深いことについて触れておく必要があります。

アジェンダ21とは

1992年6月にブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミットで採択された行動計画がアジェンダ21です。アジェンダという言葉は「プラン・計画」という意味で、ラテン語です。
意味合いとしては、ただの計画ではなく実行に移されるべき事柄となるわけですが、単なるスケジュールのことを指すというよりは、必ず実現するべき計画やプランに対して使われています。21世紀に向けて持続可能な開発を実現するために各国は何をすべきとしたのでしょうか。

アジェンダ21の目標の中身

アジェンダ21の重要な目標は「森林破壊や砂漠化、有害物質の管理などのさまざまな問題に対して行動を起こし、持続可能な社会へと変化させていくこと」が目標とされています。
この中で、社会・経済・開発などの側面から見た持続可能な社会への移行について全40章からなる文書で記されています。それまでのこうした政策において、十分な成果が得られなかったこともあり、アジェンダ21では「研究者だけでなく、加盟国の国民への理解も深めること」「各国内での実施状況を提出・改善していくこと」の2つが重要視されています。

持続可能な社会は、国だけが目指すものではなく、そこに住む人々や企業が協力して初めて成しえるわけです。そうした意味でも、アジェンダ21を中心に、世界における持続可能な社会に向けた取り組みが重要なわけです。
国際社会を構成するのは私たち一人ひとりだという自覚をもつことは大変に難しいわけですが、政府だけでなく企業や国民も同じ意識を共有することはさらに難しいわけです。
この先何百年と環境を保持できるように、今から環境を意識した行動をとっていく上で、命の源である「水」の現状を学ぶことはおすすめのアプローチです。「World Water Day」でもありますので少し調べてみてください。

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