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386 キャベツ1000円


はじめに

何がどれくらいの価格で売られているのかを把握することは、生活していく上で重要な感覚の一つです。ですから、たまに家族と買い物に行くことも大切な学習の機会になります。
今日の教育コラムでは、過去最高に値段が高騰している野菜、キャベツについて少しお話してみたいと思います。

価格はどのように決まるのか

価格は、需要と供給のバランスなどによって決まります。 卸売市場では、取引を公正で効率的に行うために、「せり売」のほか「入札」、「相対取引」により価格を決めています。
卸売業者の人が卸売場で、公開の方法により多くの仲卸業者や売買参加者に競争で値をつけさせ、最高の値をつけた人に売る取引方法をとっています。
キャベツは、1㎏80円ほどで卸売市場で取引されていたのですが、現在は約三倍の240円ほどで取引されています。
ですから、そこから小売店などの店頭に並ぶときには運搬の費用や加工費用なども加わり、1000円近い値段になってしまうわけです。

キャベツの不作

農林水産省もキャベツの不作について説明していますが、この2月、3月がとても寒かったことがキャベツの生育に影響しているとのことです。また、4月に雨が多かったことも重なり出荷量は例年の3分の1になっている農家さんも増えているそうです。
キャベツは、餃子、トンカツ、ホイコーロー、ロールキャベツ、焼肉屋さんの塩キャベツなどなど私たちの食生活の中でも手軽でおいしく、保存や加工のしやすい野菜として親しまれているものです。
それだけに、様々な飲食店ではキャベツを使ったメニューの値上げがおこったり販売が停止されたりしています。しかし、餃子専門店などではキャベツなしにはなかなか経営できません。このように私たちの身近なところでお気に入りのお店が経営できないなんてことも起きかねないのです。
春キャベツの不作は起きていますが、キャベツは地域ごとに出荷時期をずらしながら一年中、流通するように生産されている野菜の一つですので次第に価格は落ち着くでしょうが、いずれにしてもお店の人からしたら死活問題なわけです。
こうした時期こそ、消費者がキャベツを使った料理を提供しているお店が苦しい状況をしっかり理解して、支えることが大切です。そうした社会の様子を知り、何かアクションを取るためにもスーパーなどで物の価格を知っておくことは大切です。

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