テキトーすぎる(でも絶対役に立つ)無料英会話レッスン
今日は私がはじめた「テキトーすぎる英会話レッスン」についてお話しする。
発端は、私の会社の顧問税理士が「英語が話せるようになりたいな~と思っているんだけど、カワムラさんアドバイスしてもらえませんか?」と言ってきたこと。
え~アメリカで長年働いてきた私だけど、別に英語が得意なわけでも教えるのが好きでもないぞ。
ただし、コミュニケーションスキルはちょっとだけ自信がある。 なんたってNYで荒々しい人々(含む強盗)やスーパーエリートとか、本当に色んな人と色んな場面で会話してきたけれど、とりあえず1度も刺されたり訴えられたりしていないもんね!(そこで判断?)
まずは、顧問税理士に彼の目指すレベルを聞いてみた。
「困っている外国からの旅行者を助けたりとか、ちょっとしたときに英語でコミュニケーションとれるようになりたい」とのこと。
「な~んだ、それなら最初英語に慣れるまで私とやってみる?」と提案してみた。
「リスクが伴わないことは、すぐにやる」がモットーの私。税理士先生がモジモジしているうちに、あれよあれよという間に隔週1回1時間のZoomセッションを始める事が決まった。
まず第1回のセッションで「あなたはビジネスで英語を使って商談やプレゼンする訳でも無い。だから何よりコミュニケーションのしかたに注力する!」と宣言をした。
そして、YouTubeの動画を観て日本語で雑談しながら、ところどころで英語を話すという形式で初めてみた。
ハッキリいって文法などは、本職の英語の先生に殺意を抱かせるレベルのいい加減さ。
とにかく私が一番大事にしているのは、相手と情報のキャッチボールをすること。
アメリカでよく見かけた「質問されてからずーっとだまっている」日本の方々。
みなさん決して英語が分からないわけではない。むしろ文法なんか絶対に私よりちゃんとしているはず。ただ「英文和訳&和文英訳作業」で脳内プロセッサーが忙しすぎて、なかなか口元まで言葉が下りてこないだけ。
でも、実はこれって相手をとっても不安にさせてしまうのだ。
・何でだまっているんだろう?
・自分の発言が相手を困らせたのか?
そして「きっと聞こえなかったんだ」と結論づけて、同じことをもう一度ゆっくりと、しかも大声で繰り返す…。
(ああ!周囲の人が振り返っている…恥ずかしい!!)と、こちらはさらに混乱して焦ってしまう。
そんな「コミュニケーション事故現場」に遭遇して、介入したことは1度や2度ではない。
私がやっているのは、とにかく迅速に自分の思いを正確に(正確な英語という意味ではない)伝達できるようになるための練習。
たとえば、日本語での雑談中に「あれ髪型変えましたか?」と私に話しかける税理士先生。
すると「Say it in English!」といきなり振る私。
税: 「エッ!」(とっさに出てこない)
私:「頭に最初に浮かんだ英単語は何?」
税:「hair…」
私:「次に浮かんだのは?」
税:「change… 」
私:「じゃあ私は?」
税:「You…」
私:「うん、必要な単語オッケー。さあ、じゃあそれで言ってみよう!これは質問なので、疑問符すぐ出てこなければ平常文で語尾あげればいいよ!」
こんな、かけあい漫才の練習のような光景が繰り広げられているのだ。
その漫才の合間に
「相手に恥をかかさないようにと、わかったふりなどは絶対にしてはいけない」
「アメリカ人は分からないときは、スルーしないで必ず聴いてくる」
(英国人のことはわからん)
「いい」とか「悪い」、「好き」とか「嫌い」などと自分の意見を言うときは「どうして」という理由もいうこと。忘れると「もれなく聞かれる」ので覚悟しろ。
そんな、文化理解ネタもちらほら入れて。
最近は「お互いが有名人になって質問をしあう」というのを始めて、先日は私が「ドラえもん」になって、「どらやきを英語で説明してよ~」とムチャぶりで税理士先生を困らせたりしている。
楽しそうですか? ちなみにこのセッションに金銭のやりとりは無し。
私はプロではないし、好き勝手に自分も楽しむためにやっているから。
(税理士先生は謝礼を申し出たが、「お金もらったとたんに、つまらなくなっちゃうのでイヤだ」と私が断った)
お金がからんでないので、お互いドタキャンありの延長短縮自由自在でゆるゆると楽しくやってる Cognitive Surplusのシェアリングなのだ。
いただいたサポートは、イラストを使わせていただいたnoteのクリエーターさまとシェアしたり、よりよいコンテンツ作りのために使わせていただきます!