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GIVE&TAKEから学べた一生物の教訓

2020年も残すところあと1ヶ月半となりましたね。

今年も面白い本にたくさん出会えたんですが、その中でも今現在僕の2020年に読んで良かった本ランキングでトップを独走している本がアダムグラントのGIVE&TAKEです。

面白いと思う本は多々あれど、この本に書いてあること心の底から大事にしようって思える本ってなかなか出会えないんですよねーーーー

けど久しぶりに出会えました。

この本の中の第7章がもうほんとによかった。長年の疑問が解決されて頭の中がすっきりする感じ。

せっかくなんでnoteにまとめておきます。


大前提

この本の話の大前提として、世の中には3種類の人間がいます。

ギバー:人から受け取る以上に与えようとする人

テイカー:与えるより多くを受け取ろうとする人

マッチャー:与えることと受け取ることのバランスを取ろうとする人


世の中の25%がギバー、19%がテイカー、56%がマッチャーです。



ちなみにこの中で一番成功しないのはギバーです。自分の成功を犠牲にして、相手の利益を優先しているから。

それでは成功するのはテイカーでしょうか?マッチャーでしょうか?


実はそのどちらでもなくギバーです。

要するにギバーは「バカなお人好し」か「最高の勝利者」のどちらにでもなりうるということです。

GIVE&TAKEではなくGIVE&GIVEという考えでいなさい。

なんてことを言われることがありますが、ただ何も考えずにGIVE&GIVEだけしてると「バカなお人好し」となってテイカーの餌食になります。

GIVE&GIVEはリスクだらけです。

この本には、じゃあそのリスクをうまいこと回避して「最高の勝利者」になるにはどうすればいいの?ってところまでしっかりわかりやすく具体例を使って書いてくれっちゃってるんですねーーーー

もうこの後読まなくてもいいんで、今すぐ書店かAmazonでこの本を買って読んでください。


ギバーを悩ます3つの罠

さっきGIVE&GIVEにはリスクがあると書きました。ギバーとして行動すると3つの罠に陥ることがあります。

①信用しすぎること
②相手に共感しすぎること
③臆病になりすぎること

この3つの罠を回避する方法が一つ一つわかりやすく書かれているんですが、その中でもこれは知れてよかったなというものを紹介します。

それが「テイカーと付き合うときにはマッチャーになる」ということ

ただし最初はギバーでいましょう。信頼は築くのは難しいですが、壊すのは簡単だからです。こちら側がギバーのスタンスをとっているのに相手が明らかにテイカーとして行動したら、ギバー、マッチャー、テイカーの3タイプを使い分けてぴったりの戦略をとりましょう。

今までGIVEをするのはどんな人に対しても同じようにGIVEするべきだと思ってましたがそうじゃないんですねーーーーなるほどーーーー

この本ではここをさらに深ぼっています。

最初は協力的な態度にでて、相手が張り合ってこない限り、その態度を維持するが、相手が張り合ってきたら、同じように張り合うことで態度を合わせる。これがギバーがテイカーに対してやるべきマッチャー戦略です。これを著者のアダムグラントさんはしっぺ返し戦略と言っています。

このしっぺ返し戦略をさらに効果的にするためには、相手が張り合ってきた際3回に2回は張り合って3回に1回は協力的な態度で応じれば良いです。

これを寛大なしっぺ返し戦略と言います。

寛大のしっぺ返し戦略についてこの本でこう書かれています。

テイカーを相手にするときには、自衛のために、マッチャーになるのが良い。ただし、3回に1回はギバーにもどって、テイカーに名誉挽回のチャンスを与える。


寛大なしっぺ返しのルールは「良い行いは決して忘れず、悪い行いを時々大目に見る」です。

考えて見ればこういう風にうまいことやってる人たまにいますね。確かにこの考えでいけばリスク回避できそう。


まとめ

成功するギバーは「寛大なしっぺ返し」を使ってリスクを回避している。

やっぱり人のために何かをして喜んでもらったりしたら嬉しいもので、そこに潜む罠を事前に回避できればもっと楽しくGIVEできるんじゃないかなと思いました。


最後になりますが、この本の中で出てくる言葉で大好きな言葉が一つあって、それが「恩送り」という言葉。

自分が誰かに何かしてあげたときには、恩返しして欲しいと考えるのではなく、何かしてあげた人が同じことを更に他の人にしていって欲しいと考える。

大学生の頃先輩にアイスを奢ってもらってお礼を言った時、先輩から「俺も先輩から奢ってもらったから」と笑いながら言われ、自分もこういう人間になろうと思ってからはや6年くらい経ちましたが、あれこそほんとに恩送りだったんだなーとしみじみ思いました。


「恩送り」


この言葉をこれからもずっと大切にしていこうと思います。


色々書きましたが、言いたいことはGIVE&TAKEを読んでくれってことだけです!!以上!!

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