技術同人誌に足を突っ込んでから1年1ヶ月、イベントに物理参加0なのに商業出版執筆者になってしまった話

どうも。ふーれむというものです。

普段はnoteには記事書いてないんですが、それっぽいネタができたのではじめて投稿してみます。

技術同人誌と私

もともと技術同人誌に興味はあったのですが、書けるほどのネタがないしな…という以上に、じつは技術同人誌カルチャーは地方ではまだいうほど盛り上がっていない現状もあって、大阪在住の私からすると「東京いいな~」ぐらいの感覚でした。

そんな私にとって、大きな転機になったのは技術書同人誌博覧会の主催者さんたちが開催してくれた「技術書を執筆しよう!初心者向け勉強会@大阪」でした。

このイベントで聞いたことを簡単にまとめると
・結構、誰でも書こうとおもったら書ける環境はある
・個人で本を出すのが悩ましいのであれば共著や寄稿という手もある
・っていうか、せっかくだから技書博のパンフレットに寄稿してみませんか?

というもの。

私の頭にはこの時、2つほど頭をよぎったことがありました。
・そういや学生時代に技術系サークルに入って会報で技術解説文書を書いたりレビューしてたので、なんやかんや書けなくはない気がするぞ?
・そういえばQiitaで記事書いたけど、この記事をブラッシュアップして寄稿するだけならそこまで大変じゃないかも…(あと、タイムリーな話ので意外に嬉しい人が多いんじゃないか?)

その時に講演者として一緒に来られていたおやかたさん(https://note.com/oyakata2438)が公式ガイドブックに寄稿するなら、技術同人誌の書き方を書いた本を無償で提供しますよ!と仰っておられたこともあり、(餌につられて)書いてみます~。と手を挙げたのでした。(当時はそれが沼だとは思っていなかったっ!!!)

第二回技術書同人誌博覧会 公式ガイドブックへの寄稿

結果、無事に(非常にドタバタしながら)寄稿しました。
寄稿させていただいた公式ガイドブックは下記URLから無償でダウンロードできます。アウトプットが客観的かつ誰でもダウンロードできるのは良いですね。

内容だけ読みたい人もいる気はするので、その内容をQiitaに投稿した記事も以下に貼っておきます。

統計的な話とかをある程度加筆し、客観性を足したぐらいで、あまり大きな工数はかけてはいません。(気づいたら締切過ぎてて、慌てて確認して間に合わせたぐらいの作業量なので…)

その後、親方Projectさんに混ぜてもらうようになった話

その後、おやかたさんが合同誌書きませんか~と呼びかけられていたので参加 次のネタを呼びかけられて参加 を繰り返した結果、以下の合同誌に寄稿しています。(発刊順です。)

「ワンストップ生き方」
(https://techbookfest.org/product/5663659827134464?productVariantID=6013038102577152)

「ワンストップオンライン生活」
(https://techbookfest.org/product/4880561996824576?productVariantID=4663477169815552)

「ギポタル開発記-モブワークで学びながらわいわい作る技術同人誌ポータル‐」
(https://techbookfest.org/product/6206369472446464?productVariantID=6175428259610624)

で、今回その流れで「ワンストップ見積もり」の商業化の流れがあり、寄稿させてもらって無事、商業出版の執筆者になったのでした。(もちろん共著者ですよ?)

おわりに

個人的な主観だと、恐らく東京界隈に住んでないと技術書同人誌の文化って恩恵を受けにくい気がしてます。

理由としては色々あるのですが、一番背景にあるだろう事情で決定的な点は東京周辺でないとITの仕事って少ないんですよね。(独立したWebなどのサービスや、ソフトウェアプロダクトを除くと。でもそういう会社も外からの見た目をキラキラさせがちなので結局東京にあるよね…という感覚。)

なお、一般的な企業における情報システムというのは本社機能のあるところにセットで置かれるものなので、本社機能が集中するところにIT人材が集中する事はやむを得ない面があって、結果東京が突出し、あとは大阪、名古屋が地方で言うと比較的多い…という構図になっていると個人的には考えています。
(地方の工場勤務のシステムエンジニアみたいな例も無くは無いですが、レアケースかなぁと。)

なお、先輩から聞いた話なのでソースは知らないのですが、企業のIT投資を平均すると売上高の1%ぐらいになるんだそうです。(そういう意味でもやはり首都圏にITが集中するのは自明だよなぁと感じています。)

すると、技術書同人誌のイベントも必然的に東京開催イベントが多いわけですよ。そりゃ仕方ない。

これを仮に地方から参加するとするならば、単に日帰り参加するだけでも往復数時間+旅費2万ぐらいが経費としてかかってしまうわけです。
更に自前で出版してサークル参加でもしようものなら、前泊してみたりとか輸送コストが積みあがっていったりとかするわけですよね…(直接参加できるのであれば車に乗っけて台車でがらがら~っと行くだけだったりもするので、そういう意味でもコストは一桁変わってくるイメージです。)

そういった、コスト面や同人サークル作って運用する煩雑さで個人的に躊躇していたのと、一番大きかったのは「何書いたらいいのか正直よくわからん…」という所がネックだったなと今となっては感じているのですが、特に1年ほど大枠のお題を与えられてアウトプット書いてみる、お題を与えられてアウトプット書いてみる… を繰り返した結果、何かしらのアウトプットは絞り出せてるので、「そういった環境に身を突っ込んだら、何かは出てくるんだな」という事がよくわかりました。

加えて顕著なビフォーアフターとしては、Qiitaへのアウトプットが目に見えて激減しました…(ちょうどQiitaに関して風向きがガラッと変わった時期でもありました。個人的にはあまり気にしていなかったのですが、結果としてはそんなふうになってて私もびっくり。)

あとは親方ProjectさんのSlackが超楽しいです。学びの多さと壁打ち相手の多さよ… その繋がりで先日の技術書典9で出されてた本のレビューとかも1冊させて頂きましたし。

親方Projectさんの合同誌に関しては、参加したい方は原則ウェルカムなはずなので、親方さんか私に言っていただければ…(私に言って頂いても結局親方さんに繋ぐだけにはなってしまうのですが。)

この記事がアウトプットに悩んでいる人の後押しになれば幸いです。

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