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だから、僕はプロダクトマネジメントで悩まない。

エン・ジャパンで、プロダクトマネジメントと組織マネジメントを兼務している岡田です。日々の仕事の中で出会う「悩み」とどう向き合ったら良いのでしょうか。普段考えてることと、オススメの悩み解消法をお伝えします。

はじめに

プロダクトやプロジェクトをマネジメントするPdMやPMの人々は、日々いろんな悩みと対峙しています。プロダクトの成長が思わしくない、開発の方向性を決めたくても決められない、エンジニア陣とコミュニケーションがうまく行かない。その悩みは枚挙にいとまがありません。

仕事の領域が広いPdM・PMの人たちは、常に何かの課題や悩みに向き合って仕事をしています。

悩みをなくす2つの方向性

この「悩み」をなくすには2つの方向性があります。一つは、悩みを解決できる能力(スキル)を手に入れること。プロダクトマネジメントは、対応すべき領域が広く、難易度も高い仕事です。それに対応していくためには、明確なスキルが必要。日々襲ってくる「課題」「悩み」に、知識と能力を持って打ち勝つ必要があります。

テクニカルスキルに関しては、以前noteに記載させてもらったので、そちらを参考にしていただけると幸いです。PdMに必要なテクニカルスキルを明示しています。

もう一つは、そもそも悩まないことです。元も子もないかもしれませんが、そもそも悩まなければ、悩みなんて存在しないわけです。僕自身、仕事上でいろんな事が日々起こる中で、「(なるべく)悩まない、心を揺らさない」ということをモットーにして生きています。

トラブルが発生したとき、上司に面白くない指摘をされたとき、メンバーとコミュニケーション上のイザコザがあったとき。いろんな事が日々起きますが、(なるべく)悩まないように心がけています。

っと言っても、未熟ゆえにできてないことが多いんですが・・・。

この悩まないというスキル。テクニカルスキルとして捉えた方がいいんじゃないかなーと思います。

そんな悩まない、心を揺らさないことに対する対応方法をテクニックとして解説してくれている本。それが、以下の『反応しない練習』です。

反応しない練習

すべての悩みは心の反応から始まっている、その事自体を理解することが悩みの解決の第一歩だというのが、本書の内容の大筋です。ようは悩みに反応する心、それ自体がよくないよね、っていう内容です。

さらに悩みの解消のステップは、以下3つを実行することだと。

①言葉で確認する
②感覚を意識する
③貪欲・怒り・妄想の三つに分類する

悩みが生まれたら、先ずは自分自身の状態を言語化します。「今、自分は上司の行動にイライラしている」「仕事がうまくできず、不安に包まれている」「今は、気力がなくやる気がでない」など。

自分の心を、言葉の力でラベリングするのです。

次に自分の身体の状態を静かに確認すること。本書では、目を閉じて、自分の手を見つめる。暗闇の中で自分の手を確認し、手を上に上げる。その事によって、自分の身体の感覚を確認することで心の落ち着きを取り戻します。いわゆるマインドフルネスですね。

そして、最後に悩みの分類。自分が感じている悩みが、貪欲からくるものなのか、怒りからくるものなのか、妄想なのかを整理します。例えば「あ、今過去の出来事に縛られてるな・・・」「未来に対する漠然な不安を感じてる・・・」と思考し、これを「妄想である」と分類します。

そして、最後にその妄想と現実の感覚を認識する。「あ、今考えていた事は、自分一人で想像してた単なる妄想だった・・・事実ではない。そして、今感じているこの手に感じている暖かさは現実だ・・・」

そして、その現実の感覚に集中することで、妄想が消えていくと。

本書自体は、ブッダの教えを元にした宗教的な色合いが強い本なんですが、内容自体はすごいロジカルでとっつきやすい本です。

ただ、小難しい部分もあるので僕がやってる、簡単な実践法を最後にお伝えします。

自分がやってること

自分が(なるべく)毎日やっていて、おすすめしたいのが一人ぼっち日報です。仕事がおわっての帰り道、あるきながら音声入力で日報をつけるようにしています。それが、一人ぼっち日報です。

Day Oneというアプリに、その日一日に発生した自分の悩みや嫌な感情を記録するようにしています。記録するときは、論理的な流れなどを一切気にせず自分の気持ちだけを喋り続けます。

その日合ったこと、良かったこと、嫌なこと。何か頭の中で思い悩んでるモヤモヤしたこと。自分の頭をしゃべることで言語化し、音声入力でテキストで記録していきます。

誰のも見せないノートなので、ノートが罵詈雑言や支離滅裂になることもあります。ただ、この行動が自分の心と頭を整理してくれる大きな行動になります。

傍から見たら変な人に見えるかもしれませんが、気にしてもしょうがないので、あるきながらブツブツ言ってます。難しい方は自宅に帰ってからやるとよいかもです。

吐き出しが終わったあとは、軽く文章を見返しながら、今の自分の感覚と分類を冷静に行うようにしています。悩みは寝たって消えるもんじゃないです。まずは自分の心と言葉でむきあう。それをやってみることをおすすめします。

みなさんも、よい、プロダクトマネジメントライフを!

おまけ

なお、僕の尊敬する雀鬼、桜井章一さんも同じようなテーマで本を書かれています。最前線で活躍されている方は、同じような思考にたどりつくんだなーと思いました。余裕があればぜひ。




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