トランプ氏がフロリダ州の大麻合法化を容認する投稿をしました

　２０２４年８月３１日（アメリカ時間）、大統領候補者のトランプ氏が自身のソーシャルメディア「TRUTH」（トランプ氏が作ったtwitterのようなもの）で、フロリダ州の大麻合法化を容認する投稿を行いました。（末尾に原文を貼っておきます。）
　トランプ氏が住むフロリダ州ではすでに医療用大麻が合法化されていますが、今回の大統領選挙に合わせて嗜好用大麻も住民投票にかけられるということで、トランプ氏は、「すでに承認された他の州と同じように成人の個人消費のための量の大麻が合法化されるだろう。好むと好まざるとにかかわらず、投票で承認されればそのようにするべき。」とのことです。加えて、公共の場では喫煙しないよう法律を整備することや、合法な州では逮捕によって人生を台無しにしたり税金を無駄にすべきではない、とも言っています。
　トランプ氏はこれまで大麻の合法化には否定的な発言をしていたように思いますが、今回の大統領選挙はどちらに転んでも大麻の規制緩和が止まることはなさそうです。ただ、連邦法については全く触れておらず、フロリダ州の住民投票について、結果は尊重されるべき、ということです。
　自身の大統領選に向けたリップサービスの一環ではあるのでしょうが、大麻の合法化で支持者の増加が期待できるというのは、日本とは状況が全く異なり興味深いですね。

　以下が原文コピペです。
As everyone knows, I was, and will be again, the most respected LAW & ORDER President in U.S. History. We will take our streets back by being tough & smart on violent, & all other types, of Crime. In Florida, like so many other States that have already given their approval, personal amounts of marijuana will be legalized for adults with Amendment 3. Whether people like it or not, this will happen through the approval of the Voters, so it should be done correctly. We need the State Legislature to responsibly create laws that prohibit the use of it in public spaces, so we do not smell marijuana everywhere we go, like we do in many of the Democrat run Cities. At the same time, someone should not be a criminal in Florida, when this is legal in so many other States. We do not need to ruin lives & waste Taxpayer Dollars arresting adults with personal amounts of it on them, and no one should grieve a loved one because they died from fentanyl laced marijuana. We will make America SAFE again!

　しかしアメリカではフェンタニル（医療用麻薬、強力な鎮痛剤）が添加された大麻が出回っていて亡くなっている人がいるのですね。知りませんでした。これも合法化して管理下におくことで「SAFE」を確保するということで、やはり日本とは合法化の背景が大きく異なります。
　そもそも、大麻合法化で「再びSAFEなアメリカにする！」といえてしまうのも「ダメ。ゼッタイ。」の国からすると驚きです。政治家も国民も大麻に対する知識・常識が違うということなのでしょう。